
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月31日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月31日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月31日 |
30日の米国株式は、NYダウが前日比171.71ドル安の4万4461.28ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同31.383ポイント高の2万1129.674ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億7428万株、ナスダック市場が77億1466万株だった。FOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場の予想通り政策金利を据え置くことを決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で、米政権の高関税政策によるインフレ再燃リスクを警戒する姿勢を示した。次回9月の会合までの経済データを精査し方針を決定するとした。早期利下げへの期待感が後退し、NYダウは一時370ドルを超える下げをみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやエヌビディア、ネットフリックスなどが堅調で指数の上昇を支えた。
31日の東京株式は反発後、しっかりした展開か。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(30日は148円08-10銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=170円台の半ば(同171円08-12銭)と円高に傾いている。対ドルでの円安から輸出関連銘柄を中心に堅調な推移が見込まれる。現地30日の通常取引終了後に決算を発表したマイクロソフトが、時間外取引で上昇していることもハイテク株の追い風となりそう。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、富士通<6702.T>、パナソニック<6752.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比20円安の4万640円だった。
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