
(画像=株式新聞)
この記事は2025年8月7日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>8月7日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>8月7日 |
6日の米国株式は反発した。NYダウが前日比81.38ドル高の4万4193.12ドル、ナスダック総合指数が同252.874ポイント高の2万1169.424ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億409万株、ナスダック市場が78億4937万株だった。アップルが国内でのiPhone生産を拡大するため、1000億ドル(約14兆7000億円)の投資を行うことを決めたと報じられた。生産の拡大で、米政権による追加関税措置を回避できるとの見方が強まり、同社株が急伸した。また、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月にも利下げを行うとの期待感も相場を支えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アップルのほかアマゾン・ドット・コムやテスラなどが値上がり率の上位に入っている。
7日の東京株式は、もみ合いか。現地6日の米国株式が反発した動きを受け、きのう6日の好地合いが続きそうだ。多くの企業が決算発表を迎えるなか、好業績銘柄への個別物色も継続するとみられる。ただ、トランプ米大統領は現地6日、米国に輸入される半導体に100%の関税を課すと表明。半導体関連は神経質な動きをみせる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(6日は147円55-57銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の後半(同170円88-92銭)と円安方向にある。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、資生堂<4911.T>、ホンダ<7267.T>、アシックス<7936.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比45円高の4万855円だった。
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