
(画像=株式新聞)
この記事は2025年8月13日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>8月13日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>8月13日 |
12日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比483.52ドル高の4万4458.61ドル、ナスダック総合指数が同296.500ポイント高の2万1681.904ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億718万株、ナスダック市場が75億9595万株だった。ナスダック総合指数は、前週末8日に付けた終値ベースでの史上最高値を更新した。7月CPI(消費者物価指数)が変動の激しいエネルギーと食品を除くコアで前年同月比3.1%上昇し、市場予想平均の同3.0%上昇を上回った。ただ、CPIが小幅な上ブレにとどまったことから、FRB(米連邦準備制度理事会)による9月利下げ期待が相場を押し上げる格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやテキサス・インスツルメンツ、クアルコムなどが買われた。
13日の東京株式は、買い先行後も堅調な展開か。現地12日の米国株高を受け、日経平均株価はきのう12日に史上最高値を更新した強い地合いが継続するとみられる。心理的なフシ目の4万3000円超えが見込まれ、投資家心理が強気に傾きそうだ。ただ、日足チャート上では25日移動平均線とのかい離率が5.47%となり、短期的な過熱感が警戒される5.0%を超えていることから、買い一巡後は上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の後半(12日は148円26-27銭)と円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円28-32銭)と円安に振れるなど、まちまち。
12日のADR(米国預託証券)は円換算値でオムロン<6645.T>、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>などが、12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比635円高の4万3275円だった。
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