
(画像=株式新聞)
この記事は2025年8月15日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>8月15日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>8月15日 |
14日の米国株式は、3日ぶりに小反落した。NYダウが前日比11.01ドル安の4万4911.26ドル、ナスダック総合指数が同2.470ポイント安の2万1710.670ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8336万株、ナスダック市場が87億9733万株だった。7月PPI(生産者物価指数)ではコア指数が前月比0.9%上昇し、市場予想平均の同0.2%上昇を上回った。米政権の高関税政策によるインフレ加速の警戒感が台頭。NYダウは、一時230ドルを超える下げをみせる場面もあったが、下げ渋った。同指数の採用銘柄では、スリーエム(3M)やホーム・デポ、シスコ・システムズなどが値下がり率の上位に入っている。
15日の東京株式は反発後、堅調な値動きか。現地14日の米国株式は小幅に反落したものの、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比225円高の4万2845円だった。朝方はシカゴ清算値にサヤ寄せするスタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の後半(14日は146円55-57銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同171円16-20銭)と円安方向に振れている。前日の円高から一転する格好となったことから、輸出関連銘柄に見直しの動きが進みそうだ。現地15日にはトランプ米大統領とロシア・プーチン大統領との首脳会談を控えることや、週末要因などから、手控えムードが広がる可能性もありそう。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で日立<6501.T>、IHI<7013.T>、日産自<7201.T>などが、14日の東京終値に比べ高かった。
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