
(画像=株式新聞)
この記事は2025年9月3日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>9月3日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>9月3日 |
2日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比249.07ドル安の4万5295.81ドル、ナスダック総合指数が同175.922ポイント安の2万1279.630ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億7969万株、ナスダック市場が74億8782万株だった。前週末8月29日、米連邦巡回区控訴裁判所は、トランプ政権の相互関税政策を憲法違反とした一審判決を支持するとした。政権側は控訴する方針だが、関税収入減少による財政への影響を警戒する動きが強まり、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)、株価の割高感が意識された。NYダウ採用銘柄では、ナイキやエヌビディア、ゴールドマン・サックスなどが値下がり率の上位に入っている。
3日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。現地2日の米国株安を受け、朝方から売りが先行するとみられる。手掛かり材料に乏しい中、消去法的に海外要因に左右されにくい内需関連株へ物色の矛先が向かうことも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(2日は148円64-66銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同173円10-14銭)と円高方向にフレている。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、デンソー<6902.T>、東エレク<8035.T>、ソフバンG<9984.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比265円安の4万2085円だった。
(写真:123RF)