
(画像=株式新聞)
この記事は2025年9月5日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>9月5日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>9月5日 |
4日の米国株式は、NYダウが前日比350.06ドル高の4万5621.29ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同209.967ポイント高の2万1707.694ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1948万株、ナスダック市場が67億8563万株だった。米8月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比5万4000人増と市場予想平均の同6万8000人増を下回った。翌5日には8月雇用統計の発表を控えるが、労働市場の悪化が警戒される中、利下げへの期待感が高まる格好となり株高につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやメタ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドット・コムなどが買われた。
5日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。現地4日の米国株式が上昇した追い風の中、米ホワイトハウスは現地4日、トランプ大統領が日本の自動車と自動車部品に対する25%の追加関税について、従来の税率と合わせ15%に引き下げる大統領令に署名したと発表。日本経済の主力産業である自動車関連への米関税の減額措置で、関係する銘柄への見直し買いが進みそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の後半(4日は148円37-38銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同172円84-88銭)。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、TDK<6762.T>、日産自<7201.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比250円高の4万2880円だった。
(写真:123RF)