
(画像=株式新聞)
この記事は2025年9月10日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>9月10日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>9月10日 |
9日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比196.39ドル高の4万5711.34ドル、ナスダック総合指数が同80.790ポイント高の2万1879.489ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1489万株、ナスダック市場が69億9720万株だった。NYダウは8月28日に付けた終値ベースの史上最高値(4万5636.90ドル)を更新。ナスダック総合指数は連日で終値ベースの史上最高値を塗り替えた。米労働省は9日、雇用統計の年次改定で25年3月時点の非農業部門就業者数を暫定的に91万1000人下方修正したと発表。雇用情勢の悪化が警戒されたが、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待につながり、株価を押し上げた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやマイクロン・テクノロジーズ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが買われた。
10日の東京株式は、もみ合いとなりそう。きのう9日の日経平均株価は、取引時間中の史上最高値を更新したものの、短期的な過熱感が警戒されるなか、利益確定売りに押された。現地9日の米国株高を背景に押し目を拾う動きが想定されるが、急ピッチな上昇の反動も警戒され、売り買いが交錯する展開が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(9日は147円22-24銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同173円00-04銭)とやや円高方向にある。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、ニデック<6594.T>、ローム<6963.T>、IHI<7013.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比65円安の4万3495円だった。
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