
(画像=株式新聞)
この記事は2025年10月15日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月15日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月15日 |
14日の米国株式は、NYダウが前日比202.88ドル高の4万6270.46ドルと続伸、ナスダック総合指数は同172.907ポイント安の2万2521.701ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億7645万株、ナスダック市場が86億1828万株だった。朝方は、米中貿易摩擦への警戒感から売りが優勢となり、NYダウは一時610ドルを超える下げをみせた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は講演で「雇用とインフレの見通しは4週間前の9月会合以降、大きく変わっていない」と指摘。追加利下げ見通しが強まり、NYダウの上昇を促す格好となった。一方で、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアやインテル、マイクロン・テクノロジーなどが下落している。
15日の東京株式は反発後、もみ合いか。現地14日の米国株式はまちまちだったが、きのう大幅に下落した反動から、買い戻す動きが先行するとみられる。ただ、自民党を中心とした高市政権の誕生に不透明感があるなか、米中貿易対立への警戒感もあり、積極的な買いは期待しにくく、上値が重くなる展開も見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の後半(14日は151円96-98銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=176円台の前半(同175円49-53銭)と円安方向にある。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、太陽誘電<6976.T>、日産自<7201.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比200円高の4万6990円だった。
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