
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年10月28日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月28日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月28日 |
27日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比337.47ドル高の4万7544.59ドル、ナスダック総合指数が同432.589ポイント高の2万3637.456ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9840万株、ナスダック市場が95億3661万株だった。両指数ともに連日で終値での史上最高値を更新した。米トランプ政権は、中国がレアアースの輸出規制を1年延期する代わりに、中国に課すとしていた100%の追加関税を見送る見通しになったことが報じられた。米中の貿易対立が緩和するとの見方から、幅広い銘柄が物色された。NYダウ採用銘柄では、エヌビディアやアップル、IBMなどが値上がり率の上位に入っている。
28日の東京株式は、堅調な値動きが続きそうだ。現地27日の米国株式市場では、NYダウとナスダック総合指数が、そろって連日で終値ベースの史上最高値を更新した強い動きを受け、買い優勢のスタートが見込まれる。また、28日開催される日米首脳会談では日本の防衛費の増額が米国側へ伝えられる方針が報じられており、関連銘柄が物色される可能性がある。ただ、現地28日からFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されることもあり、内容を確認したいとして、手控えムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=152円台の後半(27日は153円02-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=177円台の後半(同177円80-84銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ENEOS<5020.T>、三井金属<5706.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比105円安の5万485円だった。
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