
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年10月31日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>10月31日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>10月31日 |
30日の米国株式は、NYダウが前日比109.88ドル安の4万7522.12ドルと続落、ナスダック総合指数は同377.329ポイント安の2万3581.144ポイントと6日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億6752万株、ナスダック市場が88億9619万株だった。前日の通常取引終了後にメタ(旧フェイスブック)がAI(人工知能)向け投資を拡大すると発表。マイクロソフトも投資に前向きな姿勢を示したこともあり、過剰投資への警戒感が高まる格好となった。一方、トランプ大統領は30日、韓国で中国の習近平国家主席と会談を実施。レアアース規制の1年延期や関税の引き下げなどで合意し、貿易摩擦の緩和に向けた期待感から指数が上昇する場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタのほか、テスラやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどが下落した。
31日の東京株式は、不安定な値動きが続きそうだ。現地30日の米国株安を受け、朝方は売り優勢スタートが見込まれる。ただ、直近では日経平均株価への寄与度が高いアドバンテス<6857.T>やソフバンG<9984.T>の値動きに影響を受ける場面が多く、両銘柄を筆頭にした寄与度の高い銘柄の値動きに左右される展開が想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の前半(30日は153円43-45銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=178円台の前半(同178円25-29銭)と小動き。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、ENEOS<5020.T>、パナソニック<6752.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比130円安の5万1330円だった。
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