
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年11月21日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>11月21日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>11月21日 |
20日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比386.51ドル安の4万5752.26ドル、ナスダック総合指数が同486.180ポイント安の2万2078.049ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億9601万株、ナスダック市場が80億1781万株だった。
前日の通常取引終了後に好決算を発表したエヌビディアに買いが先行し、同社株は一時5%高となる場面もみられた。ただ、一巡後は上値が重く、一転して下落したことから、過剰な期待感が後退しAI(人工知能)や半導体関連株が値を消した。政府機関の一部閉鎖で公表が遅れていた米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が季節調整済で前月比11万9000人増と、市場予想平均の同5万人増を上回った。失業率は上昇するなど内容なまちまちで、12月の利下げ期待を高めるまでには至らなかった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーや、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、アプライド・マテリアルズなどが安い。
21日の東京株式は、反落後も軟調か。きのうの東京市場は、エヌビディア効果による指数の上昇を先取りする格好となっていただけに、米国市場の弱さを受けて、手じまい売りが先行するとみられる。また、勤労感謝の日を含む3連休前ということも相まって、様子見姿勢が強まることも想定され、落ち着きどころを探る展開が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=157円台の半ば(20日は157円45-47銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の半ば(同181円37-41銭)と小動き。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、レーザーテク<6920.T>、東エレク<8035.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比1465円安の4万8455円だった。
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