
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年12月17日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>12月17日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>12月17日 |
16日の米国株式は、NYダウが前日比302.30ドル安の4万8114.26ドルと3日続落、一方、ナスダック総合指数は同54.049ポイント高の2万3111.462ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億954万株、ナスダック市場が70億8891万株だった。米政府機関の一部閉鎖で公表が遅れていた米11月雇用統計で、非農業部門の雇用者数が季節調整済みで前月比6万4000人増加し、市場予想平均の同5万人増加を上回った。失業率は4.6%で市場予想平均の4.5%よりも悪かった。好悪が入り交じるなか先行き不透明感が浮上し、NYダウは一時470ドルを超える下げをみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやメタ(旧フェイスブック)、ペイパルなどが買われ、総合指数の上昇を支えた。
17日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は、きのう16日に大幅続落した反動や、短期的な戻りを狙った動きなどから、買い優勢スタートが見込まれる。ただ、積極的に買い進む材料に乏しいことや、18-19日に行われる日銀の金融政策決定会合を控え、一巡後は模様眺めムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の後半(16日は154円88-90銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の後半(同182円02-06銭)とやや円高方向にある。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、SUMCO<3436.T>、住友化<4005.T>、アドバンテス<6857.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比225円高の4万9685円だった。
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