
・都心の一等地に住むべきか迷っている
・ネオ富裕層と呼ばれる層の住宅トレンドが知りたい
・投資性とライフスタイルを両立できる住まいを探している
このようなお悩みを持つ方が増えています。
本記事では、不動産・富裕層マーケットのプロが、“代々のお金持ち(オールドマネー)”と“ネオ富裕層(ニューリッチ)”の住宅志向の違いを整理し、ネオ富裕層の新しい住宅選びの新常識についてわかりやすく解説します。
この記事を読むと、両者の違いや最新の住宅志向について知ることができ、今後の住まい選びや資産形成に役立つでしょう。
目次
1.ネオ富裕層の台頭と特徴
1-1. 「代々のお金持ち」と“新興富裕層”の違い
1-2. 起業・投資で成功したニューリッチの増加
1-3. 多様化するライフスタイルと価値観
2.伝統的富裕層の住宅志向
2-1. 都心一等地に構える邸宅・高級マンション
2-2. 代々受け継がれる土地・資産の維持戦略
2-3. 保守的で安定を重視した住宅選び
3.ネオ富裕層の住宅選びの新常識
3-1. 都心×郊外の二拠点居住スタイル
3-2. 海外不動産やリゾート物件を“投資兼ライフスタイル”で選ぶ
3-3. デザイン・最新設備・スマートホームへのこだわり
3-4. コミュニティ・教育環境を重視する理由
4.不動産事業者が押さえるべきポイント
4-1. 「伝統型」と「新興型」タイプ別提案の重要性
4-2. 投資とライフスタイルを両立できる物件設計
4-3. モノではなく“体験価値”を売るブランディング戦略
5.まとめ
1.ネオ富裕層の台頭と特徴
1-1. 「代々のお金持ち」と“新興富裕層”の違い
ネオ富裕層は、従来の「資産保全」することを優先する富裕層とは異なり、「成長と体験」を重視する点が大きな特徴です。背景には、2023〜2024年にかけて世界の個人資産が回復し富裕層人口が増えた流れがあります。
この傾向は、UBSやKnight Frank、Capgeminiのレポートで、富の増加と共に不動産・ライフスタイル投資への関心が強まっているということが示されています。
具体的には、超富裕層の住宅需要や10億円級住宅市場(スーパー・プライム)の活況、そして“次世代HNWIs”(High Net Worth Individuals)の存在感の高まりが挙げられます。
こうした層は自宅選びでも利便性だけでなく、設備・コミュニティ・将来価値なども評価軸に含めます。
結局のところ、伝統的富裕層が「守る」志向を強めやすいのに対し、ネオ富裕層は「使いながら増やす」住まい選びをしやすいという志向の違いが見えてきます。
1-2. 起業・投資で成功したニューリッチの増加
近年、起業・投資の成功を背景に新興富裕層(ニューリッチ)が拡大しています。
2024年の資産価格上昇や米国の新規ミリオネア増加など、資本市場の上昇が追い風となりました。
また、企業家・HNWIsの国際的モビリティや資産分散も進むことで不動産選好の多拠点化を促し、住まいの条件がグローバル基準へと寄っていくきっかけになります。
例えば、Knight Frankの調査ではプライム住宅に対する需要が継続すること、Capgeminiの調査では次世代HNWIsの比率増と「大相続時代」の到来を指摘しています。
結果として、日本のネオ富裕層も都心+郊外・国内+海外の住み分けに目を向ける流れが自然になっています。
最終的に、ニューリッチの拡大は「住む×投資×移動」を一体で考える発想を後押しするでしょう。
1-3. 多様化するライフスタイルと価値観
近年、住まいに対する価値観は多様化し、仕事と暮らしの場所を分ける発想が一般化しています。
日本でもコロナ禍を契機としたテレワークの急速な普及により、地方やセカンド拠点の活用が選択肢として挙げられるようになりました。
政府の各種資料では、テレワーク経験を通じて「都市と地方の二拠点活用」「ワーケーション」など新しい暮らし方が広がったと整理しています。これに加え、富裕層市場では、健康・ウェルネス志向やコミュニティ重視も高まりつつあります。
Global Wellness Instituteは、2025年の不動産開発で“ウェルビーイング中心”の潮流を示し、居住の満足度は、設備だけでなく、体験やコミュニティで評価される動きが進むと指摘しています。
総じて、ネオ富裕層は「利便性+心地よさ+ネットワーク」を同時に満たす住宅を選びやすいと言えるでしょう。
2.伝統的富裕層の住宅志向
2-1. 都心一等地に構える邸宅・高級マンション
伝統的富裕層は、資産の象徴として都心一等地を選ぶ傾向が根強いです。