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1分でチェック!今週の米国株式 2025/3/31

  • 公開日:
  • 更新日:
1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年3月31日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週は相互関税や自動車関税発動がポイント

先週の振り返り

先週の米国株は週前半はしっかりも、後半は軟調な展開となりました。相互関税が限定的なものになるとの観測が生じて好感する場面もありましたが、その後トランプ大統領が米国産以外のすべての自動車への輸入関税賦課を命じる布告に署名したことでトランプ関税への懸念が再燃しました。さらに、ミシガン大学消費者マインド指数が市場予想を下回り景気への不安感が重石となりました。3/28時点でS&P500指数はピークから約9%安と調整局面入りが再び視野に入りつつあります。また、マグニフィセント・セブン指数はピークから約2割の下落で再び弱気相場入りとなっています。週間ベースではS&P500指数などの主要株価3指数はいずれも反落となりました。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは生活必需品やエネルギー、不動産などが上げて、情報技術やコミュニケーション・サービスなどが下げました。個別株ではマクドナルド(MCD)やバークシャー ハサウェイ B(BRKB)、RTX(RTX)などが史上最高値圏で推移し、シェブロン(CVX)やAT&T(T)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は40%です。

個別株の材料としては、ダラー ツリー(DLTR)は業績不振のファミリー・ダラー事業の売却計画が経営資源の集中につながるとポジティブ材料視されて、株価は急騰しました。ゲームストップ A(GME)は取締役会がビットコイン購入を承認したことと転換社債発行計画を背景に株価は乱高下しました。一方、自動車関税が発表されたことを背景にメキシコから米国へ輸出しているゼネラル モーターズ(GM)やフォード モーター(F)はネガティブ材料視されて、それぞれ株価は下落しました。スーパー マイクロ コンピューター(SMCI)はアナリストが利益率圧迫などを背景に投資判断を引き下げたことから株価は下落しました。今週はコナグラ ブランズ(CAG)などが決算発表を予定しています。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

今週は相互関税や自動車関税発動がポイントになりそうです。マーケット全体は今週発動見通しの相互関税と自動車関税を控えて、方向感の出にくい展開になる可能性があります。対象国による報復関税発表やトランプ大統領が今後も新たな関税賦課を明らかにする可能性は残るものの、一方で、一連のトランプ関税は主要なものは一通り出そろった感もあります。上記2つの発動をマーケットが懸念と捉えるのか、あるいは一旦出尽くしと捉えるのか、どちらで反応するか特に注目されそうです。ターニングポイントにもなり得るという意味で今週最大のポイントと言えます。このほか、パウエルFRB議長など金融当局者の講演やISM製造業景況指数、雇用統計も注目されそうです。

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

エネルギー関連:S&P500指数のセクター別年初来パフォーマンスでエネルギーがトップの上昇率となっています。足元の米原油在庫減や供給懸念のほか、好配当利回り銘柄も散見されることから投資家の注目を集めやすいと思われます。シェブロン(CVX)コテラ エナジー(CTRA)フィリップス 66(PSX)エネルギーセレクトセクターSPDRファンド(XLE)

銅関連:米国が銅輸入に関税を賦課するとの観測や中国の景気刺激策期待などを背景にNY銅先物価格が史上最高値圏で推移しています。関連銘柄は注目されやすいと考えられます。フリーポート マクモラン(FCX)サザン コッパー(SCCO)BHP グループ ADR(BHP)リオ ティント ADR(RIO)

業績関連:S&P500指数採用銘柄の25/Q1の市場予想EPS成長率は前年比でおよそ7%増が見込まれています。ヘルスケアや情報技術、公益の各セクターは全体を上回る見通しであり、業績への期待感から注目されやすいと考えられます。ヘルスケアセレクトセクターSPDRファンド(XLV)バンガード 米国ヘルスケア セクター ETF(VHT)テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(XLK)公益事業セレクト セクター SPDR ファンド(XLU)

重要イベント・主な経済指標

重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

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