(画像=SBI証券)
| この記事は2025年5月7日にSBI証券で公開された「1分でチェック！今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版)：1分でチェック！今週の米国株式 |
今週はFOMCとアーム ホールディングス ADRなどの決算発表が注目ポイント
先週の振り返り
先週から6日までの米国株は歴史的な続伸後（S&P500指数は2004年以来となる9日続伸、2日まで）、FOMCを前にポジション調整を見せる展開でした。トランプ大統領が自動車関税の負担軽減に関する大統領令に署名したほか、マイクロソフト（MSFT）やメタ プラットフォームズ A（META）の決算発表がマーケットから好感されました。注目の雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回る増加となり、底堅い雇用を示しました。S&P500指数は2月高値と4月安値との半値戻しを達成しており、モメンタムが回復中です。恐怖指数で知られるVIX指数は5/6時点で24.76で、センチメントの改善が見られます。S&P500セクター別（11業種）パフォーマンスはコミュニケーション・サービスや資本財・サービスなどが上げ、ヘルスケアやエネルギーなどが下げました。なお、米財務長官が貿易交渉開始に向けて中国当局者と会談予定であることが明らかになりました。個別株ではネットフリックス（NFLX）やフィリップ モリス インターナショナル（PM）、コカ-コーラ（KO）などが史上最高値圏で推移し、エクセロン（EXC）やアルトリア グループ（MO）などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は37％です。1週間ベースのファクターリターンではグロースやクオリティなどがアウトパフォームしています。
個別株は、マイクロソフト（MSFT）はクラウドの牽引などで1-3月期の売上高とEPSが市場予想を上回り、株価は大幅高となりました。メタ プラットフォームズ A（META）は広告の牽引で1-3月期の売上高とEPSが市場予想を上回り、株価は上昇しました。一方、アップル（AAPL）は1-3月期の中国売上高が市場予想を下回り、株価は下落しました。なお、同社は最大1,000億ドルの自社株買い計画を発表しました。アマゾン ドットコム（AMZN）は4-6月期の営業利益見通しが市場予想を下回り、株価は下落しました。パランティア テクノロジーズ A（PLTR）は通期売上高見通しを上方修正したものの、1-3月期EPSが市場予想一致で割高なバリュエーションが意識されて、株価は大幅安となりました。今週はアーム ホールディングス ADR（ARM）やウォルト ディズニー（DIS）などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週はFOMC（米連邦公開市場委員会）やアーム ホールディングス ADR（ADR）などの決算発表が注目されそうです。今回のFOMCでは市場予想で政策金利の据え置きが見込まれています。インフレや景況感などに関して声明文の表現に変化があるのかどうか注視されます。企業業績については、S&P500指数採用銘柄のうち403社が決算発表済みで、このうちEPSが市場予想を上回ったポジティブサプライズ比率は約76％と堅調です。アーム ホールディングス ADR（ARM）の決算発表では、AI需要と売上高見通しがマーケットで注目されそうです。なお、中国が貿易収支を発表する予定で、トランプ関税の影響がどの程度中国の貿易統計に影響を与えているのか関心が集まりそうです。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
好決算関連：直近の四半期決算でEPSが市場予想を上回り、決算を受けて株価が上昇した銘柄については、マーケットの業績期待値が今後引き上がる可能性もあり、注目されやすいと思われます。JPモルガン チェース（JPM）、マイクロソフト（MSFT）、ネットフリックス（NFLX）、アルファベット A（GOOGL）
ETFフロー関連：過去1週間及び1カ月の資金フローがプラスのETFは投資家の関心の高さを示唆していると考えられます。マーケットの改善に伴ってセンチメントが好転してくることも想定され、引き続き関連銘柄は注目されやすいと思われます。SPDR ポートフォリオ S&P500 ETF（SPLG）、インベスコ NASDAQ 100 ETF（QQQM）、バンガード S&P 500 ETF（VOO）、ヘルスケアセレクトセクターSPDRファンド（XLV）
自社株買い関連：100億ドル以上の大型自社株買い計画を発表する企業が散見されます。経営陣の業績に対する自信の表れとも評価できるため、投資家からも注目を集める可能性があります。アップル（AAPL）、アルファベット A（GOOGL）、ビザ A（V）、ゴールドマン サックス（GS）
重要イベント・主な経済指標
(画像=SBI証券)
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
| ⚠免責事項・注意事項 ・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。 ・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券（情報発信元を含む）は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。 重要な開示事項（利益相反関係等）について 投資情報の免責事項 【手数料等及びリスク情報について】 SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります（信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD（くりっく株365）では差し入れた保証金・証拠金（元本）を上回る損失が生じるおそれがあります）。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。 |
