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1分でチェック!今週の米国株式 2025/6/9

  • 公開日:
  • 更新日:
1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年6月9日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週は米中貿易協議とCPIがポイント

先週の振り返り

先週の米国株は貿易協議進展期待や半導体株の牽引などを背景に堅調な展開でした。トランプ大統領と習国家主席は電話会談を行い、更なる貿易協議実施で合意しました。S&P500指数は6,000の大台を回復したほか、今年2月の史上最高値まであと約2%までに迫りました。4月安値比では2割反発しており、ナスダックに続いてS&P500指数も強気相場を形成しています。週間ベースではS&P500指数など主要株価3指数ともに続伸となりました。S&P500セクター別(11業種)パフォーマンスはコミュニケーション・サービスや情報技術、エネルギーなどが上げて、生活必需品や公益などが下げました。個別株ではエヌビディア(NVDA)の時価総額が世界No.1に返り咲く場面がありました。なお、NYSEに新規上場したステーブルコイン関連のサークル インターネット グループ(CRCL)は取引初日の終値が公開価格比で2.7倍の好スタートになりました。マイクロソフト(MSFT)やビザ A(V)、インターナショナル ビジネス マシーンズ(IBM)などが史上最高値圏で推移し、ペイコム ソフトウェア(PAYC)やボーイング(BA)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は49%です。年初来のファクターリターンでは低ボラティリティのほか、クオリティやEPS修正、時価総額などのファクターがアウトパフォームしています。

個別株では、鉄鋼関税の50%への引き上げ発表を受けて鉄鋼関連のニューコア(NUE)やスチールダイナミクス(STLD)が急騰しました。ON セミコンダクタ(ON)は自動車や産業向けの改善見通しを明らかにしたことで大幅高となりました。一方、クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD)は5-7月期の売上高見通しが市場予想を下回り、株価は大幅安となりました。テスラ(TSLA)はトランプ大統領とイーロン・マスクCEOが大型減税法案を巡って非難応酬となり急落となりました。ブロードコム(AVGO)はAI牽引で2-4月期のEPSが市場予想を上回りましたが、5-7月期の売上高見通しが市場予想並みで株価は大幅下落となりました。今週はオラクル(ORCL)やアドビ(ADBE)などが決算発表を予定しています。テスラ(TSLA)は6/12からテキサス州でロボタクシーサービスを開始予定です。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

今週は米中貿易協議とCPI(消費者物価指数)がポイントになりそうです。レアアース関連で何らかの合意が発表されるかどうか注視されます。また、トランプ関税の影響がインフレ指標に影響を与えているのかどうかを確認する週となりそうです。CPIは市場予想では前年比2.5%増と前回(同2.3%増)からインフレ高進の見通しです。市場予想を大きく上振れるようだとリスクオフになる可能性もあり、この点は注意が必要と思われます。一方、インフレの高まりが見られなければ米株は史上最高値に向けた展開が想定されます。個別企業ではアップル(AAPL)がWWDCの開催予定、テスラ(TSLA)がロボタクシーサービスを開始予定です。マーケットにポジティブサプライズを与えるかどうか注視されます。このほか、半導体のSOX指数が大台の5,000を回復し、半導体株を取り巻くセンチメントが改善しており、この動きが継続するかどうかも関心を集めそうです。なお、6/15-17にはG7サミットが控えており、日米首脳会談が視野に入る中、関税交渉が合意に至るかどうかも大きな関心を集めそうです。

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

半導体関連:AI以外にも自動車や産業向けに改善の兆しが見えるなど半導体を取り巻く環境が明るくなっています。出遅れ感もあったことからキャッチアップの期待を背景に、投資家の注目を集めやすいと考えられます。テキサス インスツルメンツ(TXN)ON セミコンダクタ(ON)NXP セミコンダクターズ(NXPI)台湾セミコンダクター ADR(TSM)

ゴールデンクロス関連:米国株式市場が反発を強める中、50日移動平均が200日移動平均を上回りゴールデンクロスを形成し始めた銘柄はテクニカル的な観点から注目を集めやすいと考えられます。アンフェノール A(APH)シンタス(CTAS)エレクトロニック アーツ(EA)ステリス(STE)

EPS上方修正関連:過去1カ月比でみた当四半期における市場予想EPS成長率が上方修正されている銘柄は、業績に対する期待値の高まりを示唆していると考えられます。投資家の注目を集めやすいと考えられます。ドアダッシュ A(DASH)ラルフ ローレン A(RL)CFインダストリーズ ホールディングス(CF)プログレッシブ コープ(PGR)

重要イベント・主な経済指標

重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

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