
(画像=SBI証券)
この記事は2025年10月6日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週は政府機関一部閉鎖が収束の動きを見せるかが注目ポイント
先週の振り返り
先週の米国株は政府機関一部閉鎖があったものの、短期で収束するとの期待を背景に堅調な展開でした。また、利下げ観測もサポート材料となり、S&P500指数などの主要株価3指数は史上最高値を更新する場面がありました。一方、政府機関一部閉鎖の影響で3日に発表予定だった雇用統計は公表が先送りされました。週間ベースではS&P500指数などの主要株価3指数はいずれも反発しました。週間ベースのS&P500セクター別(11業種)パフォーマンスはヘルスケアや公益、情報技術などが上げて、エネルギーとコミュニケーション・サービスなどが下げました。キャタピラー(CAT)やラムリサーチ(LRCX)、マイクロン テクノロジー(MU)などが史上最高値圏で推移しており、半導体関連株が強含みました。このほか、フォード モーター(F)やファースト ソーラー(FSLR)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は65%とやや改善しています。年初来のファクターリターンではEPS修正や時価総額、流動性、グロースなどのファクターがアウトパフォームしています。
個別株ではコアウィーブ(CRWV)はメタ プラットフォームズ AにAIクラウドインフラを提供する契約を好感して、株価は急騰しました。ファイザー(PFE)は薬価引き下げ合意の一環として、医薬品関税の3年間免除を得たことを好感して大幅高となりました。インテル(INTC)はアドバンスト マイクロ デバイシズを受託生産(ファウンドリー)の顧客として迎え入れるのではないかとの観測報道で、大幅高となりました。一方、テスラ(TSLA)はEV向け税額控除終了に伴う販売台数への懸念から、大幅安となる場面がありました。アプライド マテリアルズ(AMAT)は中国への輸出規制で2026年度売上高に6億ドルの悪影響が生じると明らかにして、株価は下落しました。今週はデルタ エアーラインズ(DAL)やペプシコ(PEP)などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週は政府機関一部閉鎖が収束の動きを見せるかが注目ポイントです。つなぎ予算は3日に審議されましたが、再度否決となりまだその兆しは見られません。一方、早ければ来週10/15ごろに一部閉鎖が収束するとの見方があります。10/15にはCPIの発表を控えていますが、閉鎖継続となればCPI公表も先送りされるリスクがあり、マーケットでも注目されそうです。個別企業では来週以降、銀行大手を皮切りに7-9月期決算発表がスタートしますが、その前哨戦としてデルタ エアーラインズ(DAL)やペプシコ(PEP)の決算が注目されます。前社は一連のトランプ関税が旅行需要に影響を与えているのかどうか、また、後社は収益性が注目されそうです。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
AI投資関連:半導体のSOX指数が史上最高値圏で推移しています。2022年にオープンAIがChatGPTを発表して以降、AIが株式市場の大きなテーマになりました。足元ではオープンAIを巡る具体的なニュースが多くなっていることから、「AIフェーズ2」の様相を見せつつあり、投資家の注目が集まりやすいと考えられます。アリスタ ネットワークス(ANET)、ブロードコム(AVGO)、コアウィーブ(CRWV)、オラクル(ORCL)
個人消費関連:GDP確定値は個人消費が牽引しました。また、株高による資産効果も期待されることから関連銘柄は注目されやすいと考えられます。タペストリー(TPR)、ラルフ ローレン A(RL)、TJXカンパニー(TJX)、アルタ ビューティ(ULTA)
金関連:NY金先物価格が3,800ドルを突破して史上最高値圏で推移しています。FRBの利下げを受けて、金への注目が一段と増す可能性があります。金関連ETFへのフローも潤沢で、引き続き投資家の注目を集めやすいと考えられます。ニューモント(NEM)、バリック マイニング(B)、SPDR ゴールド シェア(GLD)、ヴァンエック 金鉱株ETF(GDX)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
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