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1分でチェック!今週の米国株式 2025/11/4

  • 公開日:
  • 更新日:
1分でチェック!今週の米国株式

(画像=SBI証券)

この記事は2025年11月4日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。
掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式

今週は金融当局者の講演や政府機関一部閉鎖が前進に向かうかどうかがポイント

先週の振り返り

  • 先週から3日までの米国株は貿易摩擦緩和観測や利下げ期待などを背景にボラティリティが落ち着きを見せて、S&P500指数などの主要株価3指数が史上最高値を更新する場面がありました。米中首脳会談ではフェンタニル対策強化の見返りとして、米国の対中追加関税を10%引き下げる事や中国が米国産大豆輸入を再開する事が合意されました。FOMCでは市場予想どおりに0.25%ポイントの利下げが発表されましたが、パウエルFRB議長が12月のFOMCでの利下げは既定路線ではないことを示唆したことで、足元の利下げ観測が後退しました。また、エヌビディア(NVDA)の時価総額が5兆ドルを突破したことが話題となりました。S&P500指数などの主要株価3指数は週間ベースで3週続伸しました。週間ベースのS&P500セクター別(11業種)パフォーマンスは一般消費財・サービスや情報技術、コミュニケーション・サービスが上げて、素材や生活必需品などが下げました。個別株では、アマゾン ドットコム(AMZN)やクラウド ストライク ホールディングス A(CRWD)、パランティア テクノロジーズ A(PLTR)などが史上最高値圏で推移しています。このほか、ラスベガス サンズ(LVS)やファースト ソーラー(FSLR)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は53%です。年初来のファクターリターンではEPS修正や時価総額、流動性、グロースなどのファクターがアウトパフォームしています。
  • 個別株ではアルファベット A(GOOGL)はクラウド牽引で実質売上高とEPSが市場予想を上回り、設備投資見通しの引き上げを明らかにして、株価は上昇しました。アマゾン ドットコム(AMZN)はクラウド牽引で売上高が市場予想を上回り、急騰しました。このほか、同社はオープンAIとの380億ドルの契約で合意しました。一方、アップル(AAPL)はサービス事業の牽引で売上高とEPSが市場予想を上回ったほか、10-12月期のiPhone売上高が好調となる見通しを示唆しましたが、下落しました。マイクロソフト(MSFT)はマーケットの注目が高いクラウド「アジュール」の売上高成長率が市場予想を上回ったものの、一部の高い予想には届かなかったことなどから、下落しました。メタ プラットフォームズ A(META)は売上高が市場予想を上回ったものの、設備投資見通しの下限を引き上げて、かつ、26年も大幅増の見通しを示したことから、急落しました。今週はアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)やタペストリー(TPR)、ファイザー(PFE)などが決算発表を予定しています。S&P500指数採用銘柄のうち335社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は約82%とヒストリカルで見ても堅調です。

今週の見通しと注目セクター・テーマ

  • 今週は金融当局者の講演や政府機関一部閉鎖が前進に向かうかどうかがポイントです。先週のFOMCでは、金融政策に関する意見が0.25%ポイントの利下げと0.50%ポイントの利下げ、そして据え置きの3つに分かれました。そのため、金融当局者の講演内容は一段とマーケットから重要視される可能性があります。11/4以降に政府機関再開に向けた協議が行われる可能性があります。今週は雇用統計が発表される予定ですが、閉鎖のままだと2カ月連続で雇用統計が発表されないという事態に陥ります。金融政策に与える影響も意識されやすくなります。また、主力企業の決算発表として、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)はデータセンター部門の売上高が好調を見せるかどうかがポイントになりそうです。ハイパースケーラー(大手クラウド企業)の設備投資が拡大を見せる中、この成長ストーリーに沿った内容になるか半導体株全体にも影響を与えそうです。このほか、タペストリー(TPR)やラルフ ローレン A(RL)など大手小売企業が決算発表を控えており、年末商戦に向けたコメントが注視されそうです。また、テスラ(TSLA)が株主総会を予定しています。イーロン・マスクCEOへの巨額報酬が承認されるかどうか注視されます。

注目セクター・テーマとしては下記を考えています。

重要イベント・主な経済指標

重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

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