
(画像=SBI証券)
| この記事は2025年1月19日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週の米国株は関税を巡る不透明感の中、ネットフリックスなどの決算発表とPCE価格指数がポイントか
先週の振り返り
先週の米国株はNYダウとS&P500指数が史上最高値を更新する場面がありましたが、半導体や金融がまちまちの材料を示し、その後は一進一退の展開でした。なお、トランプ大統領がイランへの軍事攻撃を当面見合わせる事を示唆し、NY原油価格が大幅安となり地政学リスクがやや後退しましたが、一方、クレジットカードの1年間のカード上限金利を10%にする考えを示したことで、カード関連株の下落が目立ちました。VIX指数は15.86と20を引き続き下回り、ボラティリティは落ち着いています。週間ベースではS&P500指数など主要株価3指数ともに反落となりました。S&P500セクター別(11業種)の週間パフォーマンスは不動産や生活必需品、資本財・サービスなどが上げて、金融や一般消費財・サービスなどが下げました。個別株では、ゴールドマン サックス(GS)やキャタピラー(CAT)、ジョンソン & ジョンソン(JNJ)などが史上最高値圏で推移しています。このほか、ボーイング(BA)やブンゲ(BG)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は67%へやや改善しています。年初来のファクターリターンではモメンタムや流動性、EPS修正がアウトパフォームしています。
個別株ではゴールドマン サックス(GS)は10-12月期の株式トレーディング収入が市場予想を上回り、米銀史上最高となったことから、株価は大幅高となりました。台湾セミコンダクター ADR(TSM)は10-12月期の純利益が市場予想を上回ったほか、2026年の設備投資見通しを最大560億ドルと強気に見込み、大幅上昇しました。インテル(INTC)とアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)はアナリストがサーバーCPU需要の高さを背景に投資判断を引き上げて、大幅高となる場面がありました。一方、JPモルガン チェース(JPM)は投資銀行業務収入が予想に反して減少した事をネガティブ材料視して、大幅安となりました。また、米銀大手ウェルズ ファーゴ(WFC)は10-12月期の純金利収入が市場予想を下回ったほか、2026年通期見通しも下回り、大幅安となりました。今週はネットフリックス(NFLX)やジョンソン & ジョンソン(JNJ)などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週の米国株は関税を巡る不透明感の中、ネットフリックス(NFLX)などの決算発表とPCE価格指数がポイントになると思われます。トランプ大統領は米国によるグリーンランド領有に反対する欧州8カ国に対して、2/1から10%の追加関税を課すと発表しました。これに対して、EUは緊急会合を行い、実際に関税が発動した場合の対抗措置を検討すると見られます。トランプ関税の再燃リスクには注意が必要です。一方、ネットフリックスの10-12月期決算は市場予想で2桁増収増益が見込まれており、堅調な企業業績が確認できそうです。このほか、同社によるワーナー ブラザース ディスカバリー買収に向けた進捗状況が注視されそうです。PCE価格指数は市場予想で前年比2.8%増が見込まれています。なお、1/19はキング牧師記念日で米株休場です。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
セクターローテーション関連:ベネズエラ情勢やコモディティ価格高を背景に、ハイテクから素材や資本財・サービス、エネルギーなどへセクターローテーションの動きが見られます。Bloombergマグニフィセントセブン指数はボックスでの動きが続いており、セクターローテーションは息の長いテーマになる可能性があります。バレロ エナジー(VLO)、アングロゴールド アシャンテ(AU)、ST エネルギー セレクト セクター SPDR ETF(XLE)、ST 素材セレクト セクター SPDR ETF(XLB)
宇宙関連:今年はNASA(米航空宇宙局)による有人月探査が予定されているほか、株式市場ではスペースXの大型IPO観測があり、宇宙関連がマーケットで注目されやすいと思われます。S&P500航空宇宙・防衛株指数は年初来でおよそ1割上昇しており、S&P500指数を大きくアウトパフォームしています。ロケット ラボ コーポレーション(RKLB)、インテュイティヴ マシーンズ A(LUNR)、AST スペースモバイル(ASTS)、iシェアーズ 米国航空宇宙&防衛 ETF(ITA)
金関連:パウエルFRB議長が刑事捜査の対象になっていることが分かり、FRBの独立性への懸念が主じつつあります。NY金先物価格(2月限)は約4,600ドルで、史上最高値圏で推移しています。このほか、地政学リスクやETF及び中央銀行需要が金価格をサポートすると思われます。ニューモント(NEM)、バリック マイニング(B)、SPDR ゴールド シェア(GLD)、SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト(GLDM)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
| 著者プロフィール 齊木 良 (さいき りょう) シニア・マーケットアナリスト(米国株担当) (日本証券アナリスト協会 認定アナリスト) 名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から独自の視点で米国株を分析する。初心者向けやETFなど幅広いコンテンツも作成している。各種メディアでマーケットや個別銘柄に関するコメントも行う。毎週3Km泳ぐことをルーティンとしているほか、プロ野球やバレーボール等のスポーツ観戦のため野球場やドーム、アリーナによく通っている。 |
| ⚠免責事項・注意事項 ・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。 ・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても株式会社ファーストパートナーズ及び株式会社SBI証券(情報発信元を含む)は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。 重要な開示事項(利益相反関係等)について 投資情報の免責事項 【手数料等及びリスク情報について】 SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)、 店頭CFD取引(SBI CFD)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。 |