
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年2月24日にSBI証券で公開された「1分でチェック!今週の米国株式 」を転載したものです。 掲載記事(最新版):1分でチェック!今週の米国株式 |
今週の米国株はトランプ関税や中東情勢のほか、エヌビディア(NVDA)とセールスフォース(CRM)の決算発表がポイントか
先週の振り返り
先週から23日までの米国株は一進一退の展開でした。AI脅威論や中東情勢の緊迫化、プライベートクレジット市場への懸念などが重しとなった一方、メタ プラットフォームズ A(META)がエヌビディア(NVDA)の半導体を数百万個導入すると明らかにしたことで主力ハイテク株が再評価される動きが見られました。マグニフィセント7指数は200日線をサポートとして、落ち着きが見られます。VIX指数は21.01と節目の20を上回り、ボラティリティは不安定な動きを示しています。週間ベースではNYダウは反発、S&P500指数が3週ぶり反発、ナスダックは6週ぶり反発となりました。23日までのS&P500セクター別(11業種)の週間パフォーマンスはエネルギーやコミュニケーション・サービス、ヘルスケアなどが上げて、金融や生活必需品などが下げました。個別株では、フェデックス(FDX)やロッキード マーチン(LMT)、ノースロップ グラマン(NOC)などが史上最高値圏で推移しています。このほか、コノコフィリップス(COP)やハリバートン(HAL)などが52週高値圏です。S&P500指数採用銘柄で200日移動平均を超える比率は63%とやや鈍化しました。年初来のファクターリターンでは配当利回りやモメンタム、バリューがアウトパフォームしていて、配当利回りやバリューが目立ち始めています。
個別株ではマイクロン テクノロジー(MU)は著名ファンドが同社株保有を拡大させて、株価は大幅上昇する場面がありました。モデルナ(MRNA)はFDA(米食品医薬品局)がmRNA型インフルエンザワクチン申請の審査で合意したことを背景に、大幅上昇しました。一方、オルタナティブ運用会社ブルー アウル キャピタル A(OWL)は一部プライベートクレジットファンドの解約制限を明らかにしたことを背景に、プライベートクレジット市場への不透明感から大幅下落となりました。ウォルマート インク(WMT)は通期EPS見通しが市場予想を下回り、下落しました。なお、S&P500指数採用銘柄で430社が決算発表済みで、EPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率は約75%と高水準ですが、足元でその比率がやや低下しています。今週はエヌビディア(NVDA)とセールスフォース(CRM)などが決算発表を予定しています。
今週の見通しと注目セクター・テーマ
今週の米国株はトランプ関税や中東情勢のほか、エヌビディア(NVDA)とセールスフォース(CRM)の決算発表がポイントと思われます。NY原油先物価格は66ドル/バレルを突破して上昇基調を強めています。トランプ大統領はイランへの核開発合意への日数として10-15日の期限を明らかにしており、イラン攻撃への可能性を示唆しました。状況次第では原油価格が急変動するリスクが想定され、マーケットへの影響も注視されます。個別企業の決算ではエヌビディア(NVDA)とセールスフォース(CRM)が重要視されそうです。昨年後半以降、株価がボックス圏での動きが続いているエヌビディア(NVDA)は売上高見通しが市場予想を大幅に上回るサプライズがあるかどうか、セールスフォース(CRM)はソフトウェアへのAI脅威論に対して何らかの言及が見られるかどうかがポイントになりそうです。
注目セクター・テーマとしては下記を考えています。
エネルギー関連:年初来のS&P500セクターパフォーマンス(11業種)でベストパフォーマンスはエネルギーです。S&P500指数のパフォーマンスがほぼ横ばいに対して、エネルギーは2割強の上昇と大幅なアウトパフォームが見られます。ファクターリターンで配当利回りが注目されている中、エネルギー関連は好配当銘柄としても評価できることから、マーケットの関心を集めやすいと考えられます。シェブロン(CVX)、コノコフィリップス(COP)、エクソン モービル(XOM)、ST エネルギー セレクト セクター SPDR ETF(XLE)
宇宙関連:NASAは早ければ3月に有人月周回ミッション「アルテミス2」によるロケット打ち上げを計画しています。およそ50年ぶりの一大イベントであることや、今年はスペースXのIPO観測も報じられており、関連銘柄は注目を集めそうです。ロケット ラボ コーポレーション(RKLB)、インテュイティヴ マシーンズ A(LUNA)、ボーイング(BA)、iシェアーズ 米国航空宇宙&防衛 ETF(ITA)
ファクター関連:年初来のファクターパフォーマンスで配当利回りやバリューのアウトパフォームが目立ち始めています。銘柄選択の物色に変化が生じていることを示唆しており、関連銘柄は注目されやすいと考えられます。コナグラ ブランズ(CAG)、リヨンデルバセル・インダストリーズ A(LYB)、ゼネラル モーターズ(GM)、ベライゾン コミュニケーションズ(VZ)
重要イベント・主な経済指標

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
| 著者プロフィール 齊木 良 (さいき りょう) シニア・マーケットアナリスト(米国株担当) (日本証券アナリスト協会 認定アナリスト) 名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から独自の視点で米国株を分析する。初心者向けやETFなど幅広いコンテンツも作成している。各種メディアでマーケットや個別銘柄に関するコメントも行う。毎週3Km泳ぐことをルーティンとしているほか、プロ野球やバレーボール等のスポーツ観戦のため野球場やドーム、アリーナによく通っている。 |
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