経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/2/3

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年2月3日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

反落。関税への懸念が再び広がる

関税への懸念が再び広がり、反落。米トランプ政権のレビット報道官が記者会見で、2月からメキシコとカナダに25%の関税、中国には10%の追加関税を課す意向だと述べた。※2/1(土)、トランプ大統領は追加関税を、4日(火)から課す大統領令に署名。これに対し、メキシコとカナダは報復関税を課すと表明、中国は対抗措置を講じ、世界貿易機関(WTO)に提訴するとの意向を明らかにしている。

また、トランプ大統領は、今後数カ月に、鉄鋼、アルミニウム、石油・ガス、医薬品、半導体等、セクターごとに幅広い輸入品に関税を課すことを表明している。

経済指標では、12月PCEデフレーターの伸び率が発表されたが、反応は限定的だった。FRBが重視するコア指数の伸び率は前年同月比2.2%増と、市場予想と一致し昨年7月以来の低調な伸び率となり、FRBによる追加利下げを後押しする材料となったが、同日は政治的リスクが強く意識されたもよう。

セクター別では、翌週に決算発表を控えたアルファベット(GOOGL)が上昇をけん引し、コミュニケーションサービスが高い。一方、広く売りが広がる中、決算内容が嫌気されたシェブロン(CVX)の下落や、原油価格の下落などが重しとなり、エネルギーの下落率がトップに。

債券利回りは広い年限で上昇(価格は下落)。ただ、インフレ指標の弱含みもあり、政策金利の動向を反映しやすい2年債利回りは低下。ドル指数は上昇。関税に対する時期や、範囲に関する情報が錯綜する中、原油価格は下落。安全資産としての買いが入り、金価格は上昇。

個別株では、アップル(AAPL)が-0.7%。30日(木)に発表された10-12月期決算は、競争激化やAI機能の導入の遅れ等が影響し、iPhoneと中国での売上高が市場予想より低調だったものの、全体の売上高は市場予想をわずかに上回り、EPSも予想を上回った。

石油大手シェブロン(CVX)が-4.5%。31日(金)の寄り前に10-12月期決算を発表し、EPSが予想を下回った。また、同決算関連資料では、トランプ大統領が改称を目指す大統領令に署名したことに呼応し、米南部沖メキシコ湾について「アメリカ湾」という名称を使用した。

【2月3日(月)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
米建設支出(12月)
米ISM製造業景気指数(1月)

■主な企業決算の発表 
寄り前:タイソン・フーズ(TSN)
引け後:パランティアテクノロジーズ(PLTR)

~見通し~
米政権による関税発動や、相手国による報復関税の表明など、政治的リスクが強く意識されると予想される。まだ10-12月期の決算発表を終えていない主力テック株の一角への期待買いが下支え材料となるだろう。
SBI証券  投資情報部 栗本 奈緒実

主要株価指数

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(画像=SBI証券)

債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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