経済・ビジネス情報

Daily米株速報 2025/4/8

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年4月8日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
終値

(画像=SBI証券)

序盤の大幅な下げを縮めて引けた。ハイテクの一角に押し目買い。

4月7日(月)の米国株式市場は、トランプ関税を受けた相場下落が続き、S&P500指数は一時前日比4.7%下落して高値からの下落が20%を超えたが、徐々に下げ幅を縮めて引けた。ナスダックは小幅のプラス、ダウ平均は0.9%の下落を残して引けた。序盤に一時プラスとなったのは、トランプ大統領が中国を除く全ての国に対する関税を90日間停止することを検討していると伝わったためだが、ホワイトハウスがこの報道を否定した。

セクター別には、ハイテク株の一角に押し目買いが入ってコミュニケーションサービス、情報技術がプラスとなる一方、9セクターが下落、ディフェンシブの公益事業、生活必需品などが下落が大きい。マグニフィセント7銘柄は、エヌビディア(NVDA)が+3.5%、アマゾン ドットコム(AMZN)が+2.5%、メタ プラットフォームズ A(META)が+2.3%上昇する一方、アップル(AAPL)テスラ(TSLA)は引き続き下落した。

週末にトランプ大統領はインタビューで、「私は何も下落してほしいとは思っていない、しかし、何かを治そうとしたら、薬を飲まなければならないこともある」として、株価の下落は必要な過程だともとれる発言をした。同氏は7日(月)には中国が34%の報復関税を停止しない場合には、中国に対する追加の関税率を34%から50%への引き上げを検討すると発言して強硬姿勢を維持した。一方、ベトナム、台湾、インドなどがトランプ関税の引き下げに向けた交渉が進みつつあることが報道された。

また、ウォール街のキングと呼ばれるJPモルガンチェースのダイモンCEOは投資家への手紙の中で、「トランプ政権の新しい関税は、短期間のインフレを生み、成長を鈍化させるが、リセッションの原因となるかはまだ分からない」とコメントしたことが市場で注目された。

経済指標では、2月消費者信用残高が前月比8.1億ドルの減少となり、市場予想の152億ドルの増加を大幅に下回った。個人消費の鈍化があらわれている可能性がある。

債券利回りは関税に関するニュースを巡って不安定な動きとなり、最終的には一部の国が関税回避に向けてトランプ大統領と交渉する可能性があるという楽観的な見方が台頭して上昇して引けた。ドル円はリスクオフの一服、米金利の上昇を受けて147円台後半に上昇。原油価格は景気減速、金価格は利益確定売りを背景に、いずれも3日続落。

【4月8日(火)の米国市場】
主な経済イベント:米NFIB中小企業楽観指数(3月)、3年国債入札
サンフランシスコ連銀デイリー総裁の講演

主な企業イベント:なし

~見通し~
トランプ関税に関するニュースフローが左右する状況が続きそう。トランプ大統領の脅しに対して中国がどのような反応するのか、また、ベトナム、台湾などの関税引き下げ交渉がまとまるのか注目される。
SBI証券 投資情報部 榮 聡

主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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