
(画像=SBI証券)
この記事は2025年4月9日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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関税発動を巡り序盤の上昇から下落に転じる
4月8日(火)の米国株式市場は、ベッセント財務長官が日本との関税交渉開始に言及してトランプ関税の引き下げ交渉への期待から上昇して始まったが、USTR(米通商代表部)のグリア代表が中国に対する計104%の関税など相互関税は予定通り発動するとの発言が嫌気されて下落に転じた。
S&P500指数はマグニフィセント7銘柄の上昇がけん引して一時前日比4.1%上昇する場面があった。しかし、引けは4日続落、2月高値からの下落は18.9%に達し、弱気相場入りの目途とされる20%に近づいている。アップル(AAPL)が-5.0%、テスラ(TSLA)が-4.9%、アマゾン ドットコム(AMZN)が-2.6%、エヌビディア(NVDA)が-1.4%などとなって相場下落を主導した。セクター別には、すべてのセクターが下落、素材、一般消費財・サービス、エネルギー、不動産、情報技術などが2%を超える下落となった。
経済指標では、3月中小企業楽観指数が97.4へ前月の100.7から低下、市場予想の101.3を大きく下回った。2022年6月以来の大幅な下落で、トランプ関税による先行きの不透明感が表れているとみられる。
債券利回りは2日連続で大幅な上昇。3年国債入札に対する需要が低調だったことを受け、9日(水)の10年国債入札、10日(木)の30年国債入札への警戒感が高まった。中国など海外の米債大口保有者が売却したり、新規購入を控えたりすれば市場の重しになるとの懸念も一部で出ている。10年国債利回りの終値は、4日(金)3.99%、7日(月)4.18%、8日(火)4.29%と推移した。
ドル指数は低下、ドル円はリスクオフの再燃で146円台前半に下落した。原油価格は、米中の関税合戦が嫌気されて4日続落。金価格は、このところの利益確定売りが一服して4日ぶりに反発。
【4月9日(水)の米国市場】
主な経済イベント:「相互関税」の第2弾が発動、FOMC議事要旨(3月18日、19日開催分)
リッチモンド連銀バーキン総裁が講演
10年国債入札
主な企業イベント:なし
~見通し~
各国の関税引き下げ交渉の展開、米中の関税合戦の行方が注目される。中国政府は8日(火)に「米国が国際社会の利益を顧みずに貿易戦争を仕掛けるのであれば、中国は最後まで受けて立つ」と断固とした態度を表明している。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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