
(画像=SBI証券)
この記事は2025年4月25日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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サービスナウの好決算がテック大手に波及して3日続伸
4月24日(木)の米国株式市場は、インド、韓国などとの関税交渉への楽観が持続する中、サービスナウの好決算が大手テクノロジー株の上昇に波及して3日続伸となった。また、クリーブランド連銀ハマック総裁が経済指標次第で6月に利下げする可能性があると発言したことも市場の利下げ期待を高めて相場の追い風となった。
米中摩擦では、前日にベッセント米財務長官が関税交渉進展の可能性があるとしたことに対して、中国側が交渉の存在を否定して楽観が後退する場面もあったが、相場に決定的な影響とはならなかった。
セクター別には、テクノロジー株の寄与が大きい情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財・サービスなどが上昇をけん引、生活必需品のみマイナス。
経済指標では、3月の耐久財受注が前月比+9.2%と3ヵ月連続のプラスとなり、市場予想の同+2.0%を大幅に上回った。関税引き上げ前の駆け込みとみられる。3月の中古住宅販売件数は前月からの反動もあって前月比-5.9%となり、市場予想を下回った。
10年国債利回りは3日続落(債券価格は上昇)。米国の関税が予想よりも低くなる可能性と、FRBが6月に利下げを行う可能性に対する期待感が浮上した。
ドル指数は米中対立に緩和の兆しがみえないことを受けて下落、ドル円も142円台半ばに反落。日米財務相会談では、為替水準に関する議論はなかったと伝えられた。
原油価格は対ユーロでのドル安などを背景に買われて反発、金価格は前日に大幅下落した反動から安値拾いの買いが膨らみ、3日ぶりに反発した。
(4月23日(水)通常取引終了後に決算発表)
企業向けソフトウェアのサービスナウ(NOW)は、1-3月期決算が売上・EPSとも市場予想を上回り、業務自動化ソフトウェアの需要が依然として堅調なことが確認されて+15.5%。大手テクノロジー株の株価上昇に波及した。
半導体のテキサス インスツルメンツ(TXN)は、産業機器や自動車向けの回復を受けて1-3月期実績が市場予想を上回り、4-6月期のガイダンスも市場予想を上回って+6.6%。
IBM(IBM)は、1-3月期決算は市場予想を上回ったものの、トランプ政権下のコスト削減で15個の政府関係契約を失ったことが嫌気されて-6.6%。
(4月24日(木)通常取引開始前に決算発表)
プロクター & ギャンブル(PG)は、1-3月期の売上が市場予想を下回り、2025年6月期のコアEPSと売上を下方修正したことから-3.8%。関税の影響で製品価格を引き上げる可能性に言及した。
(4月24日(木)通常取引終了後に決算発表)
アルファベット A(GOOGL)の1-3月期決算は、クラウド事業の売上が堅調で市場予想を上回った。時間外取引で5%近い上昇。
インテル(INTC)は、4-6月期の業績見通しが市場予想を下回って、時間外取引で約4%の下落。
【4月25日(金)の米国市場】
主な経済イベント:米ミシガン大学消費者信頼感指数(4月、確報値)
主な企業イベント:(寄り前)アッヴィ(ABBV)
~見通し~
引き続き米中対立の動きが注目される。S&P500指数はトランプ関税による急落が始まった4月3日(木)以来の水準に戻ってきており、戻り売りによる上値抵抗も想定されよう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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