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Daily米株速報 2025/4/30

  • 公開日:
  • 更新日:
Daily米株速報

(画像=SBI証券)

この記事は2025年4月30日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。
掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定
現地終値

(画像=SBI証券)

関税交渉の進展期待から主要3指数とも上昇

4月29日(火)の米国株式市場は、関税交渉の進展期待から主要3指数とも上昇した。トランプ政権は自動車に対する関税の一部を緩和する措置を講じ、関税の緩和に対する期待が高まった。セクター別には、金融、素材、生活必需品など10セクターが上昇、エネルギーのみ下落した。

経済指標では、3月求人数が719万人と、前月の757万人および市場予想の748万人を大きく下回り、昨年9月以来の水準に低下した。4月コンファレンスボード消費者信頼感指数は前月の93.9から86.0へ低下、市場予想の87.5を下回った。いずれも米国経済の減速を示唆した。

10年国債利回りは6日続落(債券価格は上昇)。景気指標の悪化を反映するとともに、「米国売り」の後退を確認した形。ドル指数は関税を巡る懸念が緩和して上昇、ドル円は142円台前半でもみ合った。

原油価格はOPECプラスの増産や貿易戦争による需要減少が意識されて2%以上下落した。金価格は金融市場のリスクオンムードを受けて反落。

個別銘柄では、オンライン薬局のヒムズ&ハーズヘルス(HIMS)が+23.1%。ノボノルディスクが同社の肥満治療薬「ウゴービ」をヒムズ&ハーズヘルスのプラットフォームで販売する計画であるとして好感された。一昨年来肥満治療薬の需給がタイトであったために一時的に後発品の販売が認められて、この需要を取り込んだヒムズ&ハーズヘルスの売上が増加した。しかし、需給状況の改善に伴って後発品の販売が終了して、売上減少が懸念されていた。

ハネウェル インターナショナル(HON)は、航空、防衛などの伸びを受けて1-3月期決算が市場予想を上回り、通期のEPSガイダンスを引き上げたことから+5.4%。

コカ-コーラ(KO)は、1-3月期決算が市場予想を上回り、通期業績ガイダンスも維持したことから+0.8%。関税の影響は対処可能とコメントした。

ゼネラル モーターズ(GM)の1-3月期決算は市場予想を上回ったが、2025年12月期のガイダンスは関税の影響を考慮して取り下げ、5月1日(木)に状況が判明してから改めて発表するとコメントして-0.7%。

アマゾン ドットコム(AMZN)は-0.2%。関税の影響を販売価格に表示すると報じられて、ホワイトハウスから「敵対的で政治的な動き」だと非難されたが、同社はこの報道を否定した。

引け後に決算を発表したスターバックス(SBUX)の1-3月期既存店売上が前年同期比1%減で、市場予想に届かず、時間外取引で6%の下落(日本時間30日(金)午前8時半)。

引け後に暫定決算を発表したAIサーバーのスーパー マイクロ コンピューター(SMCI)は、1-3月期の売上・EPSとも市場予想を大幅に下回って、時間外取引で15%下落(日本時間30日(金)午前8時半)。一部顧客が意思決定を先送りしたため、売上高が4-6月(第4四半期)にずれ込んだと説明した。

【4月30日(水)の米国市場】

主な経済イベント:ユーロ圏実質GDP(1-3月期、速報値)、米ADP雇用統計(4月)

米実質GDP(1-3月期、速報値)、米個人所得・個人支出(3月)

米個人消費支出物価指数(3月)、中古住宅販売成約(3月)

主な企業イベント:(寄り前)キャタピラー(CAT)

(引け後)マイクロソフト(MSFT)メタ プラットフォームズ A(META)

クアルコム(QCOM)

~見通し~

引け後にマイクロソフト、メタプラットフォームズの決算発表を控えて様子見となる可能性があろう。引き続き米中対立の行方が注目される。

SBI証券 投資情報部 榮 聡

主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。

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