
(画像=SBI証券)
この記事は2025年8月7日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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テクノロジー株中心に反発
8月6日(水)の米国株式市場は、トランプ関税に関する不透明感が漂う中、好調な企業決算が支えとなって主にテクノロジー株が買われ、主要3指数とも反発した。
1,000億ドルの米国内追加投資をホワイトハウスで発表して、インドに対する関税の一部を回避できるとの期待からアップル(AAPL)が+5.1%となったほか、決算発表を受けて売られていたアマゾン ドットコム(AMZN)が+4.0%と反発した。セクター別には、一般消費財・サービス、生活必需品、情報技術などが上昇、ヘルスケア、エネルギーなどが下落した。
トランプ大統領は、インドに25%の追加関税を課す大統領令に署名した。ロシア産の原油を購入していることに対するペナルティとの位置づけで、従来の相互関税と合わせて関税率は50%となる。
債利市場では10年国債入札が低調で、10年、30年など長期債の利回りが上昇した。ドル指数は先週末の雇用統計を受けて売られる流れが続いて下落、ドル円は147円台前半でもみ合った。原油価格はインドに対する関税率引き上げを受けて上昇する場面があったが、1%以上下落して引けた。金価格は4日ぶりに反落。
個別株では、前日引け後に決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は市場予想を上回る決算を発表したものの、中国市場を巡る不透明感が嫌気されて-6.4%。
ウォルト ディズニー(DIS)の4-6月期決算は、国内パーク事業と動画配信事業の好調でEPSは市場予想を上回り、通期の調整後EPSガイダンスを5.75ドルから5.85ドルに引き上げた。しかし、従来型TV事業の収入が15%も落ち込んだことが嫌気されて-2.7%。また、決算とは別に傘下のスポーツ専門局ESPNは、NFLから10%の出資を受け入れるのと引き換えに、NFLのメディア資産を取得することで合意したと発表した。
マクドナルド(MCD)は4-6月期決算が市場予想を上回り、既存店売上は前年同期比3.8%増と過去2年近くで最も高い伸びを記録して+2.9%。
ライドシェア、フードデリバリーのウーバー テクノロジーズ(UBER)の4-6月期は売上が市場予想を上回り、EPSは市場予想に一致、200億ドルの自社株買いを発表して上昇して始まったが引けは-0.1%。
(以下、引け後の決算発表。時間外取引の株価は日本時間8月7日(木)午前8時15分時点)
フードデリバリーのドアダッシュ A(DASH)の4-6月期決算が市場予想を上回ったうえ、7-9月期の総注文額のガイダンスが市場予想を上回って、時間外取引で7%以上の上昇。
民泊仲介のエアビー アンド ビー(ABNB)、ライドシェアのリフト A(LYFT)、量子コンピュータのIonQ Inc(IONQ)は、決算発表を受けていずれも時間外取引で下落している。
【8月7日(木)の米国市場】
主な経済・企業イベント:
米新規失業保険申請件数(8月2日に終わる週)、米卸売在庫(6月)
NY連銀1年インフレ期待(7月)、米消費者信用残高(6月)
米30年国債入札
主な企業決算の発表:
(寄り前)イーライ リリィ(LLY)、ワーナー ブラザース ディスカバリー(WBD)
D ウェイブ クオンタム(QBTS)
(引け後)ギリアド サイエンシズ(GILD)、ペトロレオ ブラジレイロ ADR(PBR)
~見通し~
トランプ大統領は、半導体に対する100%の関税賦課を表明したが、米国に生産移転するなら課税しないと発言した。関係する企業への影響を検討する中で、やや軟調となりやすいか。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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