
(画像=SBI証券)
この記事は2025年9月18日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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市場予想通りの利下げでダウ平均が上昇
9月17日(水)の米国株式市場は、市場予想通り0.25%ポイントの利下げとなり、主要3指数はまちまち。景気に配慮した利下げを受けてダウ平均と小型株指数のラッセル2000が上昇した。ダウ平均を押し上げたのは、アメリカンエキスプレス、キャタピラー、ビザ、P&Gなど。ナスダックはAI半導体関連銘柄の下落が響いてマイナス。セクター別には、金融、生活必需品、素材などが上昇、情報技術、資本財・サービスなどが下落した。
FOMCでは政策金利が4.25~4.50%から4.00~4.25%に引き下げられた。パウエルFRB議長は、雇用市場が一段と悪化する可能性に配慮した「リスク・マネジメント・カット」と説明した。現在の雇用市場は「low hiring, low firing」(雇用数、解雇数ともに低い)の状況であるが、今後レイオフが高まると雇用情勢が一気に悪化する可能性に配慮したとコメント。
年末の政策金利水準に関するFOMCメンバーの予想(ドットチャート)の中央値は3.50~3.75%となり、年内あと2回の利下げが示唆された。事前の市場予想に沿う形。経済予測では、2025年末の失業率、物価上昇率については前回6月の予想と変わらず、実質GDP成長率は前年比1.4%増から同1.6%増に引き上げられた。
経済指標では、8月住宅着工件数が前月比-8.5%、8月住宅建設許可件数が同-3.7%といずれも市場予想を大きく下回った。一方、住宅ローンの30年金利が昨年10月以来の水準に低下、住宅ローンの借り換え指数が前月比58%増となって、住宅市場の回復に対する期待は維持されたとみられる。
10年国債利回りは、市場予想通りのFOMCを受けて4.087%に上昇。ドル指数は上昇、ドル円は146円台後半に上昇した。原油価格、金価格とも4日ぶりに反落。
個別株では、エヌビディア(NVDA)は中国のインターネット規制当局が同社の中国向けAI半導体の購入を禁じたとファイナンシャル・タイムズが報じて-2.6%。エヌビディアのフアンCEOが中国当局の動きに失望したとのコメントが出ており、実行性のある措置とみられる。他のAI半導体銘柄にも波及した。
リフト A(LYFT)は、アルファベット傘下のウェイモが2026年にナッシュビルで始めるロボタクシー事業で同社と提携すると発表したことから+13.1%。競合するウーバー テクノロジーズ(UBER)は-5.0%。
百度(バイドゥ) A ADR(BIDU)は、Arete Research ServicesがAI半導体とクラウド収入の将来性を踏まえて投資判断を「SELL」から「BUY」に引き上げて+11.3%。
6-8月期決算を発表した加工食品のゼネラルミルズ(GIS)は、利益は市場予想を上回ったものの、売上のオーガニック成長が市場予想並みにとどまって-0.8%。
【9月18日(木)の米国市場】
主な経済・企業イベント:
米新規失業保険申請件数(9月13日に終わる週)
米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(9月)
主な企業決算の発表:
(寄り前)ダーデン レストランツ(DRI)
(引け後)フェデックス(FDX)、レナー A(LEN)
~見通し~
FOMCを波乱なく通過したことで、相場は再び上昇基調に戻る可能性が高そう。引き続き上値のポイントとなるのはAI投資の動向となろう。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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