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アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集 2025年11月

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米株特集

(画像=SBI証券)

この記事は2025年11月6日にSBI証券で公開された「アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集」を転載したものです。
掲載記事(最新版):アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集

10月の米国株式市場は政府機関一時閉鎖の影響やパウエルFRB議長による12月FOMCでの利下げは既定路線ではないとのコメントを受けて利下げ観測後退が見られたものの、下記の材料を主な背景として好調な推移となり、S&P500指数など主要株価3指数は史上最高値を更新する場面が見られました。

(1)CPI(消費者物価指数)の前年比の伸びが市場予想を下回り、トランプ関税のインフレへの影響がマーケットの想定内に収まったこと
(2)企業業績においてEPSが市場予想を上回るポジティブサプライズ比率が8割強とヒストリカルにみて好調なこと
(3)米中首脳会談で貿易摩擦懸念が緩和したこと


恐怖指数で知られるVIX指数は11月5日時点で18.01と注目ラインである20を引き続き下回っており、ボラティリティは総じてフェイバーです。月間ベースではNYダウとS&P500指数が6カ月続伸、ナスダックは7カ月続伸と堅調な推移が続いています。S&P500の11業種における月間ベースのセクターパフォーマンスでは情報技術やヘルスケア、一般消費財・サービスなどが上げて、素材や金融などが下げました。

なお、11月に入り、一部の米国テクノロジー株に対するバリュエーションの過熱感やビットコインが6月以来となる10万ドル割れするなど、米国株を取り巻く環境に不透明要因も見られ始めています。


11月の米国株は次の5点がポイントになると考えています。

①雇用統計(7日発表予定、政府機関一部閉鎖が長期化すれば公表先送りの可能性)
②CPI(13日発表予定、同上)
③小売売上高(14日発表予定、同上)
④エヌビディアの決算発表(19日予定)
⑤年末商戦


雇用統計やCPI、小売売上高は政府機関再開があれば発表される可能性がありますが、閉鎖のままだと公表が先送りされる可能性があります。12月FOMCに向けてこれら重要な経済データが確認できないと、金融政策決定においても不透明感からマーケットにおいて、ネガティブ材料視されるリスクがあります。

これまでの米国株式市場はAIを牽引役として堅調な推移が見られました。マイクロソフトやメタ プラットフォームズ Aなどが積極的な設備投資を見せる中、特にエヌビディア(NVDA)は時価総額が一時史上初の5兆ドルを突破して、改めてAI関連の中心銘柄としてその存在感を見せています。エヌビディアの25年8-10月期及び25年11月-26年1月期は市場予想でともに56%増収と高成長が見込まれています。中国向けブラックウェル販売は不透明感が残るものの、投資家の期待を上回る成長シナリオを示せるかどうか半導体株全体を占う上でも、ターニングポイントになり得るイベントです。

なお、AIのテーマから投資家の関心の軸が移るとすれば、ブラックフライデーなど年末商戦と考えられます。

そこで、今回のコンテンツのテーマは「年末商戦関連」です。NRF(全米小売業協会)によると、今年の年末商戦は過去2番目の高水準となる見通しです。米国の消費は所得上位層が占める割合が大きいほか、家計における株式・投資信託の保有割合も所得上位層が大きいため、これまでの米国株高に伴う資産効果が期待されます。

当コンテンツはBloombergデータ、各社資料、各種報道、当社Webサイトを基にSBI証券が作成

SBI証券 アナリスト注目銘柄

今回の5銘柄の選定ポイントは次の3点です。

1.年末商戦関連
2. 今期・来期EPSが市場予想で増益
3.アナリストの投資判断で、買いと中立が過半数

1.アップル(AAPL)
スマートフォンの「iPhone」、タブレットの「iPad」、パソコンの「Mac」、ウェアラブルデバイスの「Apple Watch」、音楽ストリーミングの「Apple Music」、決済サービスの「Apple Pay」、クラウドサービスなどの機器やサービスを手がけています。地域別の売上高構成比は米州が43%、欧州27%、大中華圏15%、日本7%、その他アジア太平洋8%です(2025年9月期)。25年7-9月期は売上高とiPhone売上高、EPSが7-9月期として過去最高で、サービスも過去最高と牽引。会社側は10-12月期の売上高が10-12%増との見通しで、iPhoneなどが年末商戦で好調との見方を示唆しました。M7の中で年初来株価パフォーマンスに出遅れ感があります。上場企業の時価総額ランキングではエヌビディアに次いで第2位です(25年11月5日時点)。
1.iPhone販売の年末商戦への期待
2. 今期11%増益見通し、来期10%増益見通し
3.買いが39人、中立18人、売り4人

(画像=SBI証券)

2.アマゾン ドットコム(AMZN)
ネット通販事業を米国のほかドイツ、日本、英国などを中心に展開する世界的な大手です。クラウドサービスでも高い市場シェアを誇っています。また、音声アシスタントAlexaを搭載するスマートスピーカーの「Echo」や動画配信サービスの「プライム・ビデオ」、広告事業なども注目されています。セグメント別売上高比率は北米が61%、海外22%、AWS(クラウド)17%です(2024年12月期)。売上高ではAWSの比率は3セグメントの中で最も低いですが、営業損益でみると北米事業が250億ドルの黒字、海外事業が38億ドルの黒字、AWSが398億ドルの黒字と利益面ではAWSが最も重要となっています。25年7-9月期のクラウド成長(AWS)が市場予想を上回り、投資家に安心感を与えています。オープンAIとは380億ドルの契約締結で、将来への期待が高まりそうです。M7の中で年初来株価パフォーマンスに出遅れ感があります。
1.オンラインショッピングの世界的大手
2. 今期27%増益見通し、来期11%増益見通し
3.買いが81人、中立3人、売り0人

(画像=SBI証券)

3.アメリカン エキスプレス(AXP)
1850年に設立され、NYに本社がある世界的な決済企業です。個人・法人向けカード発行を行うほか、世界各地に加盟店ネットワークを有しています。2024年の一人当たり平均使用金額は約2.4万ドルです。事業は4つで、米消費者サービス(個人向けカード発行など)、商用サービス(法人向けカード発行など)、国際カードサービス、グローバル・マーチャント&ネットワーク・サービス(取引処理と決済を行う世界的な決済ネットワークを展開)です。プラチナカード刷新で、業績牽引が期待されます(新規顧客数は刷新前のおよそ2倍)。会社側は25年12月期の業績見通しを上方修正しており、ファンダメンタルズは堅調と考えられます(増収率見通しは8-10%→9-10%へ、EPS見通しも下限引き上げ)。バークシャー ハサウェイが大株主です。
1.米国を代表するクレジットカード大手
2.今期16%増益見通し、来期13%増益見通し
3.買いが13人、中立19人、売り2人

(画像=SBI証券)

4.タペストリー(TPR)
NYを拠点として、高級ハンドバッグやアクセサリーなどを手掛け、米国を代表するブランド企業大手です。ハンドバッグのコーチやケイトスペード ニューヨークが有名です。25年6月期の北米売上高比率は64%と地域別では最大で、米経済の成長が事業の追い風として評価できそうです。Z世代の顧客をターゲットとしてマーケティングやハンドバッグ製品強化などによる成長を計画していて、会社側は27年6月期と28年6月期のEPSが2桁台前半の成長を見込んでいます。なお、11/6に決算発表予定のため、株価が急変動する可能性があります。
1.米国を代表するファッションブランド企業大手
2.今期8%増益見通し、来期11%増益見通し
3.買いが16人、中立5人、売り1人

(画像=SBI証券)

5.ウォルマート インク(WMT)
エブリデー・ロー・プライス(毎日が低価格)で有名な米国を代表する小売大手です。広範な人口カバーが強みのほか(ウォルマート店舗から10マイル以内に米人口の9割が居住、1マイルはおよそ1.6km)、ネット通販にも力を入れており、過去2年では2割強の成長となり売上高の18%を占めています(25年4月会社資料より)。また、オープンAIとの提携で、チャットGPTでの買い物が可能へ。なお、11/20に決算発表予定のため、株価が急変動する可能性があります。
1. 米国を代表する小売大手
2.今期4%増益見通し、来期13%増益見通し
3.買いが46人、中立1人、売り1人

    (画像=SBI証券)

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