
(画像=SBI証券)
この記事は2024年12月16日にSBI証券で公開された「アメリカNOW! 今週の5銘柄 ~過去2週間で上昇目立つ「マグニフィセント7」~」を転載したものです。 掲載記事:アメリカNOW! 今週の5銘柄 ~過去2週間で上昇目立つ「マグニフィセント7」~ |
先週は強い物価指標を受けて米10年国債利回りが反発、株価を抑える要因となりました。今週の株価材料として、12月FOMC、11月小売売上高、掉尾の一振なるか、などが注目されます。
過去2週間で上昇が目立った「マグニフィセント7」銘柄から、アルファベット A(GOOGL)、アマゾン ドットコム(AMZN)、メタ プラットフォームズ A(META)、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)を選んでご紹介いたします。
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図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

(画像=SBI証券)
「トランプラリー」による上昇分に対する半値押しから、押し幅の「倍返し」に当たる6,130ポイント辺りに到達できるか注目です。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成
図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

(画像=SBI証券)
先週の米国株式市場
S&P500指数は週間で0.6%、ダウ平均は1.8%の下落の一方、ナスダック指数は0.3%の上昇でした。
米10年国債利回りが物価指標への警戒と実際に出た強い数字を受けて、週初の4.15%辺りから4.40%近くまで上昇して株価を抑える要因になりました。
11月消費者物価指数の総合指数は市場予想に一致したものの、前年比の伸び率は前月から上昇、生産者物価指数は総合指数、コア指数とも前月の数字を上回り、市場予想も上回りました。インフレの下がりにくさが意識され、12月FOMCでの利下げ予想への影響は限定的だったものの、その後の利下げ期待を後退させたとみられます。
AI関連銘柄の決算は、オラクル、アドビは市場の期待を満足させられず、株価は下落しました。一方、ブロードコムは同社のAI関連半導体に対する市場規模が非常に大きいとして好感されました。
業種指数では、アルファベットの上昇が寄与したコミュニケーションサービス、テスラの上昇が寄与した一般消費財・サービスが上昇しました。情報技術は、ブロードコム、アップルが上昇の一方、アドビ、エヌビディアが下落して、銘柄による出入りが大きくなりました。
個別で上昇率トップのブロードコム(AVGO)は、8-10期決算を受けて12/13(金)に24.4%上昇しました。2024年10月期の半導体売上301億ドルのうちAI関連が122億ドルを占め、前年比3.2倍に急増したと明かしました。11-1月期の売上ガイダンスでもAI関連半導体は前年同期比65%増の見込みで、同社のAI関連半導体の獲得可能な最大市場規模は、2027年度までに900億ドルに達する可能性があるとコメントしたことが驚きをもって迎えられました。
なお、ブロードコムについては、2024年6月12日付「AI関連売上の大きさ(約20%)に加え、アップルiPhoneの回復でも注目されるブロードコム」で解説していますので、ご参照ください。また、「米国株式One Pager」にも掲載があります。
今週の米国株式市場
10-12月は株価が上昇しやすいアノマリーがあることから、堅調となりやすいでしょう。テクニカル的には「トランプラリー」の半値押しから反発して高値を更新していることから、S&P500指数が押し幅の「倍返し」である6,130ポイント辺りを達成できるか注目されます。
その後は、来年1月20日の大統領就任式に向けて、新大統領に変わるという高揚感、法人減税や規制緩和への期待、また、2回目ということで、1回目のような混乱は少ないだろうという想定が相場を押し上げると予想されます。
今週の株価材料として、12月FOMC、11月小売売上高、掉尾の一振なるか、などが注目されます。
12月FOMCの結果発表は、12/18(水)の発表予定で、FedWatchでは0.25%利下げの確率が97%と、ほぼ確実な情勢です。市場の注目は、11月の物価指標が強かったことに対するFRBの捉え方、さらに、これが来年の利下げ見通しにどのような影響を及ぼしているかになりそうです。FedWatchでは、来年5月までに2回の利下げ(12月の利下げを含めて)が予想の中心です(日本時間16日(金)午前9時)。
11月小売売上高は、12/17(火)に発表予定で前月比0.5%増と高い伸びが予想されています。米国の小売売上高は7月から好調が続いています。足もとではトランプ政権への交代による高揚感が消費者心理を押し上げているとみられ、好調が確認される可能性が高そうです。相場の押し上げ要因として期待できそうです。
10-12月期は株価が上昇しやすいというアノマリーがあり、特に12月についてはこのような状況を表す言葉として、日本では「掉尾の一振」、米国では「サンタクロースラリー」があります。大統領選挙の後は上昇しやすいとのアノマリーも重なり、上昇が継続する兆しが出るか注目されます。
経済指標では上記のほか、12/16(月)に中国の11月鉱工業生産(前年比+5.4%の予想、前月は同+5.3%)、同小売売上高(前年比+5.0%の予想、前月は同+4.8%)、12/18(水)に米国 の11月住宅着工件数(前月比+2.4%の予想)、同住宅建設許可件数(前月比+1.0%の予想)、12/19(木)に米国の11月中古住宅販売件数(前月比+3.0%の予想)、12/20(金)に米国の11月個人消費支出物価指数(総合指数は前年比+2.5%の予想、前月は同+2.3%、コア指数は前年比+2.9%の予想、前月は同+2.8%)、などの発表が予定されています。
今週の5銘柄
過去2週間は、マグニフィセント7銘柄の上昇が目立ちました(図表3)。唯一エヌビディアは2.9%の下落と不振でしたが、テスラ26.4%、アルファベット12.4%、アマゾン9.4%、メタ8.0%、マイクロソフト5.6%、アップル4.6%の上昇と、S&P500指数の0.3%上昇を大きく上回っています。
先週は米10年国債利回りの上昇が続いたことから、週後半に反落となったものが多いものの、米10年国債利回りが一本調子で上昇していくことはないとみられます。
大幅に上昇したテスラと不振のエヌビディアを除く、アルファベット A(GOOGL)、アマゾン ドットコム(AMZN)、メタ プラットフォームズ A(META)、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)を選んでご紹介いたします。
図表3 「マグニフィセント7」銘柄の株価推移

(画像=SBI証券)
図表4 今週の5銘柄の投資指標

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米企業の事業内容、会社の見方、注目点などを1ページに集約!『米国株式One Pager!』
今週の注目銘柄

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、アップルは2025年9月期、マイクロソフトは2025年6月期、その他は2025年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。
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主要イベントの予定

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
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