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オルカン(世界)超え? 宇宙への投資! NISAで買える宇宙関連株式ファンド

オルカン(世界)超え? 宇宙への投資! NISAで買える宇宙関連株式ファンド

(画像=SBI証券)

この記事は2025年1月14日にSBI証券で公開された「オルカン(世界)超え? 宇宙への投資! NISAで買える宇宙関連株式ファンド」を転載したものです。
掲載記事:オルカン(世界)超え? 宇宙への投資! NISAで買える宇宙関連株式ファンド

トランプ新政権で注目! NISAで買える宇宙関連株式ファンドは?

米国では1月20日に大統領就任式が行われ、トランプ氏により新政権が始動します。新政権では経済政策などさまざまな分野で新たな方針やこれまでの路線変更が予想されています。そのなかで注目される政策の1つが宇宙政策といえます。
トランプ次期大統領は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の長官に、イーロン・マスク氏が率いる民間企業の宇宙船での「船外活動」を行った、実業家のジャレッド・アイザックマン氏を起用することを昨年12月に明らかにしました。アイザックマン氏は昨年9月、イーロン・マスク氏が率いる米国の民間企業、スペースXの宇宙船「クルードラゴン」に乗り組み、国の宇宙機関に所属しない民間人としては初めて、宇宙服を着て宇宙船の外に出る「船外活動」を行っています。
米国は現在、日本も参加する国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」を進めていますが、トランプ次期大統領の任期中の2026年を目標に、宇宙飛行士による月面着陸を目指しており、今後の宇宙政策の進め方に関心が高まっています。
そこで今回はトランプ新政権による宇宙政策の推進で恩恵を受けると考えられる宇宙関連株式ファンドに着目します。

宇宙関連株式ファンドは、「宇宙」また「スペース」といった名称が入っているファンドと定義しました。これらのファンドはSBI証券取り扱いでは12本となっており、すべてNISA・成長投資枠対象ファンドです。同一のマザーファンドに投資してるファンドが複数あるため、ファンドの種類(運用会社の数)では5つとなっています。
これらのファンドを3年リターン順に並べたものが図表1となります。参考としてNISAで人気のオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))とも比較しました。それぞれのファンドについてコメントします。

図表1 NISA・成長投資枠 宇宙関連株式ファンド 3年リターンランキング

図表1 NISA・成長投資枠 宇宙関連株式ファンド 3年リターンランキング

※NISA・成長投資枠対象のSBI証券取り扱いファンドで宇宙関連株式ファンドの3年リターンランキング(2024年11月末基準)
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

オルカン超え好成績 宇宙関連株式ファンドの特徴は?

3年リターン1位のSMT MIRAIndex 宇宙は、FactSet Global Space Economy Index(税引後配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして、宇宙関連株式に投資するインデックスファンドです。組入上位銘柄は、設計金属製品メーカーのハウメット・エアロスペース、動力制御機器メーカーのパーカー・ハネフィン、電子・通信機器メーカーのテレダイン・テクノロジーズ、三菱重工業、電子制御システムや自動化機器を製造販売しているハネウェル・インターナショナルなどとなっており、組入銘柄数は51銘柄です(※)。3年リターンに加えて1年リターンでもオルカンを大きく上回っており好成績です。値動きの振れ幅を示す標準偏差(1年)も相対的に小さく、リスクが抑えられたファンドといえます。
2位のeMAXIS Neo 宇宙開発は、S&P Kensho Space Index(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして、宇宙開発関連株式に投資するインデックスファンドです。組入上位銘柄は、宇宙・防衛産業向けの打ち上げサービスと宇宙システムソリューションを提供するロケット・ラブUSA、宇宙探査に重点を置く多角的な宇宙会社のインテュイティブ・マシーンズ、衛星イメージデータブロバイダーのプラネット・ラブズ、ハネウェル・インターナショナル、航空ビジネス特化型部品メーカーのハイコなどとなっており、組入銘柄数は30銘柄です(※)。3年リターンに加えて1年リターンでもオルカンを大きく上回っています。「eMAXIS Neo」は米国上場企業に投資するテーマ型のインデックスファンドシリーズですが、直近の3年リターンでは「宇宙開発」が1位となっており、バランス良く実績を上げているテーマ型ファンドといえます。(詳細はこちら(三菱UFJアセットマネジメントのサイト)をご参照ください。)
3位の東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)は、成長が期待される宇宙関連企業の株式に投資するアクティブファンドで、実質的な運用は米国のヴォヤ・インベストメント・マネジメント・カンパニー・エルエルシーが行っています。組入上位銘柄は、ロケット・ラボUSA、宇宙関連アプリケーションのソフトウェア・プラットフォームを開発しているパランティア・テクノロジーズ、ボディカメラやスタンガンなどを製造しているアクソン・エンタープライズ、様々な宇宙船で使用される先端技術ソリューションを含む高度な電子光学センサー、赤外線センサーのリーダー企業であるレオナルドDRS、データ通信と電気通信機器を提供しているモトローラ・ソリューションズなどとなっており、組入銘柄数は51銘柄です(※)。3年リターンではオルカンとほぼ同等ですが、1年リターンではオルカンを大きく上回っています。
4位のニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド(年2回決算型・為替ヘッジなし)(愛称:スペース革命)と5位のニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド(資産成長型・為替ヘッジなし)(愛称:スペース革命)は、日本を含む世界各国の宇宙関連企業の株式に投資するアクティブファンドで、米国のTCWインベストメント・マネジメント・カンパニーからの助言を活用し、株価上昇が期待される銘柄に投資を行っています。組入上位銘柄は、航空宇宙分野のエンジニアや研究者の間で使用されている流体解析の可視化および解析ソフトウェアを提供しているコンステレーション・ソフトウェア、ハイコ、マイクロソフト、宇宙船でも採用されたインターコネクト製品メーカーであるアンフェノール、企業向けソフトウェアを提供しているオラクルなどとなっており、組入銘柄数は25銘柄です(※)。
6位のグローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)と7位のグローバル・スペース株式ファンド(年2回決算型)は、宇宙関連ビジネスを行う企業およびその恩恵を受ける企業の株式に投資するアクティブファンドで、個別銘柄選定において米国アーク社の調査力を活用しています。組入上位銘柄は、ロケット・ラブUSA、米国の衛星通信会社であるイリジウム・コミュニケーションズ、小型ドローンを米軍向けに提供しているクラトス・ディフェンス&セキュリティー、航空宇宙関連の検査機器などの半導体検査装置メーカーのテラダイン、小型無人航空機の大手であるエアロパイロンメントなどとなっており、組入銘柄数は30銘柄です(※)。

宇宙関連株式は防衛関連企業の株式も多く含まれるため、世界紛争や地政学リスクの高まりなどによる世界各国の防衛費増強の恩恵を受ける企業が多いといえます。こうした要因もあって宇宙関連株式ファンドはこれまでも相対的に好調なテーマ型ファンドとなりました。今後はトランプ新政権による宇宙政策の後押しなどによって、収益拡大が期待される銘柄群を組み入れたファンドとして注目といえます。

(※)個別銘柄の取引を推奨するものではありません。組入銘柄の情報は2024年11月末基準。

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