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NISA 投資信託 2024年度上期 6ヵ月リターンランキング

NISA 投資信託 2024年度上期 6ヵ月リターンランキング

(画像=SBI証券)

この記事は2024年10月15日にSBI証券で公開された「NISA 投資信託 2024年度上期 6ヵ月リターンランキング」を転載したものです。
掲載記事:NISA 投資信託 2024年度上期 6ヵ月リターンランキング

NISA対象の投資信託 2024年度上期 6ヵ月リターンランキングは?

マーケットが大きく変動した2024年度上期(4~9月)が終わりました。
当半期の前半(6月まで)は企業業績の拡大などを受けて主要国の株式市場は総じて上昇、為替市場では日米の金利差が意識されて円キャリー取引が活況となって円安ドル高が進みました。しかし、後半の7月から8月にかけては米国の景気後退懸念などによって主要国の株式市場は大幅な調整局面を迎えました。また、為替市場では7月から日米の金利差縮小が意識されたことで円キャリー取引の巻き戻しが進み、円高ドル安に転じました。一方で、各国の金に対する需要拡大や中東情勢などの地政学リスクが意識されたことから当半期においては金価格が特に上昇しました(図表1)。

こうした環境下で、今回はNISA対象ファンドの2024年度上期(6ヵ月)リターンをチェックします。
SBI証券取り扱いのNISA対象ファンドの6ヵ月リターンランキングは図表2となりました。
NISAで人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の6ヵ月リターンは3.39%でしたが、ランキング上位7ファンドは6ヵ月間で15~20%のリターンとなりました。
それぞれのファンドについてコメントします。

図表1 2024年度上期 主な株価指数等のパフォーマンス比較 (2024年3月29日~2024年9月30日 2024年3月29日=100)

図表1 2024年度上期 主な株価指数等のパフォーマンス比較 (2024年3月29日~2024年9月30日 2024年3月29日=100)

※QUICKデータをもとにSBI証券作成

(画像=SBI証券)

図表2 NISA対象ファンド 2024年度上期 6ヵ月リターン ランキング

図表2 NISA対象ファンド 2024年度上期 6ヵ月リターン ランキング

※SBI証券取り扱い(販売停止ファンドを除く)のNISA対象で6ヵ月リターン上位ファンドを6ヵ月リターン順に掲載、データは2024年9月末基準
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

6ヵ月好成績ファンドの特徴は?

6ヵ月リターン1位のブラックロック・ゴールド・ファンドは、南アフリカ・オーストラリア・カナダ・アメリカ等の金鉱企業の株式を中心にその他鉱業株式に投資するファンドです。金鉱企業の株式(金鉱株)は金価格が上昇すれば金を採掘・精錬する企業の業績が改善するため上昇する傾向があります。値動きの振れ幅を示す標準偏差は大きいファンドですが、金価格の上昇を受けて1年、3年のパフォーマンスも良好です。ただし、2008年のリーマンショック以降に金鉱株が低迷した時期が長かったことや標準偏差が大きいためカテゴリー内の運用効率は低く、ファンドレーティングは最低位の1ツ星です。
2位の東京海上・グローバルヘルスケアREITオープン(為替ヘッジあり)(年1回決算型)は、世界の金融商品取引所に上場されているヘルスケア関連のREITに投資するファンドです。金利低下を受けてヘルスケアREITの価格が上昇したことに加えて、為替ヘッジをかけていたことによって直近の円高局面でマイナスの影響が限定的となり、6ヵ月では好成績となりました。しかし、長期ではマイナスリターンとなっているため、ファンドレーティングは1ツ星となっています。
3位のSBI・UTIインドファンドは、インドの優良株などに投資しているファンドです。直近6ヵ月は好成績となっており、インド株インデックスファンドを大きく上回っています。ただし、3年ではインド株ファンドの中でやや苦戦しています。そのためファンドレーティングは中位の3ツ星です。
4位のダイワ・チャイナ・ファンドは、中国および香港の株式を投資対象とするファンドです。中国株は直近3年では苦戦していましたが、今年の9月24日に中国政府による経済対策を発表したことから回復基調となっています。ファンドレーティングはやや下位の2ツ星となっており、中国株ファンドカテゴリーでの優位性は見られません。
5位のT&Dインド中小型株ファンド(愛称:ガンジス)はインドの中小型株を投資対象とするファンドです。インド株式は中小型株が総じて好調だったことから1年・3年リターンでも好成績となっており、ファンドレーティングはやや上位の4ツ星となっています。
6位のピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)は、実質的に金に投資し、原則として為替ヘッジを行うファンドです。金ファンドの為替ヘッジありは、長期では円安傾向であったこととヘッジコストの高止まりから、為替ヘッジなしのファンドと比べて苦戦していましたが、今年7月以降の円高局面では好成績となっています。コモディティファンドでのファンドレーティングは4ツ星となっており、安定的にパフォーマンスを上げているファンドといえます。
7位の三菱UFJ チャイナオープンは、香港および上海・シンセンの証券取引所に上場されている株式を投資対象とするファンドです。4位のファンドと同様に中国株の上昇を受けて、直近のパフォーマンスは回復していますが、ファンドレーティングは2ツ星です。

これらの6ヵ月好成績ファンドについて2019年末からのパフォーマンスを比較したものが図表3となります。5年弱の期間になるとREITファンドや中国株ファンドは苦戦しています。
7ファンドの中では、安定的にリターンを上げている2つのインド株ファンドが分散投資先として有望と考えます。また、リスクを抑えた運用を考えるなら、金ファンドのヘッジありの活用が有効といえます。値動きの大きさが許容できるなら、コロナショック以降で好成績となっている金鉱株ファンドへの分散投資も選択肢になり得ると考えます。

図表3 6ヵ月好成績ファンドのパフォーマンス比較 (2019年末~2024年10月9日 2021年末=100)

図表3 6ヵ月好成績ファンドのパフォーマンス比較 (2019年末~2024年10月9日 2021年末=100)

※QUICKデータをもとにSBI証券作成(ファンド名は略称)
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

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