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新NISA1年目を振り返る NISA対象ファンドの運用成績ランキングをご紹介!

新NISA1年目を振り返る NISA対象ファンドの運用成績ランキングをご紹介!

(画像=SBI証券)

この記事は2025年2月10日にSBI証券で公開された「新NISA1年目を振り返る NISA対象ファンドの運用成績ランキングをご紹介!」を転載したものです。
掲載記事:新NISA1年目を振り返る NISA対象ファンドの運用成績ランキングをご紹介!

新NISA1年目を振り返る

新NISA1年目の2024年が終わりました。日本証券業協会の集計によると2024年(1月から12月まで)の証券会社10社(大手5社・ネット5社)のNISA口座開設件数は約343万件となり、前年比で約1.5倍となりました。
NISA口座の買付額は、非課税枠の大幅拡大によって成長投資枠が前年比4.1倍の約9.1兆円、つみたて投資枠が前年比3.1倍の約3.8兆円となりました(図表1)。
2024年のNISA買付額の商品別の内訳を見ると投資信託が59%、国内株が38%などとなりました。
投資信託によるNISA買付額では成長投資枠とつみたて投資枠の内訳はほぼ半々となりました(詳細はこちら(外部サイトに遷移します))。

銀行におけるNISAの取り扱い商品は投資信託に限定されるため、NISAにおいて最も支持された商品といえる投資信託について2024年の運用成績を確認します。
SBI証券取り扱いのNISA対象ファンドの1年リターンランキングが図表2となります。
1年リターン上位9ファンドを表示し、参考として新NISAでの人気ファンド(資金流入上位)であるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(以下、オルカン)やS&P500インデックスファンドとも比較しました。

図表1 証券会社10社のNISA(成長投資枠/つみたて投資枠)での買付額 (2024年累計)

図表1 証券会社10社のNISA(成長投資枠/つみたて投資枠)での買付額 (2024年累計)

※日本証券業協会公表の 「NISA口座の開設・利用状況調査結果(証券会社10社・2024年12月末時点)」 より抜粋

(画像=SBI証券)

図表2 NISA対象ファンド 1年リターンランキング

図表2 NISA対象ファンド 1年リターンランキング

※NISA対象のSBI証券取り扱いファンド(ネット購入可)を1年リターン順に表示(2024年12月末基準)
※同一のマザーファンドに投資しているファンドは1年リターン最上位のみを表示し、参考としてNISA対象の2024年資金流入上位2ファンドを表示
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

2024年の1年間 運用成績の良かったファンドをご紹介!

新NISA1年目に好成績となったファンドの上位を見ると、半導体関連株式やフィンテック関連株式に集中して投資を行うアクティブファンドなどがランクインしました。
NISA2年目の投資方針を考える上で、より高い収益をめざして運用したい方は、値動きの振れ幅を示す標準偏差が相対的に大きいですが、指数に連動しないこうしたファンドを選ぶのも1つの方法ではないでしょうか。

1年好成績ファンドを順にご紹介します。
1位の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は、各国・地域のマクロ投資環境見通しを考慮しつつ、技術力、価格決定力、利益構造、財務内容などの観点からファンダメンタルズ分析を行ない、半導体関連企業の組入銘柄を決定しています。組入上位銘柄は、エヌビディア、ブロードコム、台湾セミコンダクター、ASMLホールディングなどとなっており、組入銘柄数は24銘柄です(※)。エヌビディア、ブロードコムの組入比率が高いのが特徴です。
2位のiFreeNEXT FANG+インデックスは、米国IT企業10銘柄に集中投資するインデックスファンドです。組入銘柄はブロードコム、エヌビディア、アップル、アルファベット、ネットフリックス、サービスナウ、クラウドストライク、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトです(※)。つみたて投資枠でも投資できるファンドです。
3位のWCM 世界成長株厳選ファンド(資産成長型)(愛称:ネクスト・ジェネレーション)は、参入障壁の持続可能性、企業文化、構造的成長力、バリュエーションなどに基づき、銘柄を厳選するファンドです。上位組入銘柄は、ソフトウェア・サービスの米国のアップラピン、オンライン・デジタル・コンテンツなどを提供するシンガポールのシー、資本財やテクノロジー関連企業向けの各種製造受託サービスを提供するカナダのセレスティカ、金融サービスの英国の3iグループなどとなっており、組入銘柄数は35銘柄です(※)。米国だけでなく、欧州やアジアの株式の組入れが多くなっています。
4位グローバル・フィンテック株式ファンドは、世界の株式の中から主にフィンテック関連企業に投資するファンドで、米国のアーク社の調査力を活用しています。組入上位銘柄は、暗号資産の取引を行うことができるオンライン証券会社のロビンフッド・マーケッツ、商取引プラットフォームなどを提供しているショッピファイ、暗号資産取引所を運営するコインベース・グローバル、総合的な決済ソリューション・プラットフォームを展開するブロックなどとなっており、組入銘柄数は40銘柄です(※)。
5位の次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称:THE 5G)は、通信技術の発展によって業績面で恩恵を受けることが期待される企業の中から、成長性や株価の割安度を検証したうえで銘柄選定を行うファンドです。組入上位銘柄はエヌビディア、アマゾン・ドット・コム、ブロードコム、台湾セミコンダクターなどとなっており、組入銘柄数は59銘柄です(※)。
6位のフィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型、為替ヘッジなし)は、新しい時代を切り開く企業、移り行く時代の中で最も成功できる企業を発掘し、選別投資しているファンドです。組入上位銘柄は、メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、バークシャー・ハサウェイ、アマゾン・ドット・コムなどとなっており、組入銘柄数は316銘柄です(※)。
7位の三菱UFJ NASDAQオープン Bコースと8位の米国NASDAQオープン Bコース(為替ヘッジなし)は米国NASDAQ銘柄を投資対象としているアクティブファンドで、NISAでも人気のNASDAQ100インデックスファンドの1年リターンを上回る実績となっています。
9位のイノベーション・インデックス・AIはAI関連企業の株式に投資するインデックスファンドで、つみたて投資枠でも投資が可能となっています。

1位から6位までの1年好成績ファンドとオルカンのパフォーマンスを2021年末から比較したのが図表3となります。
1年好成績ファンドの値動きは、オルカンとの比較で、3年間でも好成績となっているファンドや、前半は苦戦したものの直近1年で巻き返しているファンドなどさまざまです。
それぞれのファンドの特徴を理解した上で、オルカンとは異なる値動きの1年好成績ファンドを分散投資の1つとして選択することが有効と考えます。

(※)個別銘柄の取引を推奨するものではありません。組入銘柄の情報は2024年12月末基準(6位のファンドのみ2024年11月末基準)。

図表3 1年好成績ファンドのパフォーマンス比較 (2021年末~2025/2/5 2021年末=100)

図表3 1年好成績ファンドのパフォーマンス比較 (2021年末~2025/2/5 2021年末=100)

※QUICKデータをもとにSBI証券作成(ファンド名は愛称または略称)
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

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