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バフェット氏も注目の日本企業 10年好成績 国内株式ファンドは?

バフェット氏も注目の日本企業 10年好成績 国内株式ファンドは?

(画像=SBI証券)

この記事は2025年3月3日にSBI証券で公開された「バフェット氏も注目の日本企業 10年好成績 国内株式ファンドは?」を転載したものです。
掲載記事:バフェット氏も注目の日本企業 10年好成績 国内株式ファンドは?

バフェット氏も注目の日本企業 日経平均採用銘柄の業績は?

2月22日、米資産家ウォーレン・バフェット氏が公表した書簡で日本の5大商社株(伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、住友商事、三井物産(※))の買い増しを示唆しました。これを受けて、3連休明け25日の東京市場では、米国株式の調整によって日経平均が大幅下落する中で、5大商社株が逆行高となりました。5大商社株は昨年夏頃から下落基調となっていたことでの割安感も意識されました。5大商社株は日本の割安株の代表銘柄といえるため、日銀の利上げ観測などにより昨年から上昇基調にある金融株以外にも割安株物色が拡がることが期待されます。
トランプ政権による輸入関税の引き上げ懸念や円高ドル安などから国内株式の代表的な株価指数である日経平均は1月下旬から下落基調にあり、足元で2025年の安値をつけています(図表1)。
一方で、2024年10~12月期の決算発表においては、業績予想を上方修正する銘柄が、下方修正する銘柄よりも多く、総じて堅調な決算となりました。これによって、日経平均採用銘柄の稼ぐ力を示す予想EPS(予想1株当たり利益)は上昇基調にあるため、2月26日の日経平均の予想PERは15.06倍となっており業績面からの割安感があります(図表1)。
今後は、トランプ政権による関税への懸念がある程度払拭され、ドル円相場も年初からの円高基調が一服となれば、日本の株式市場は見直し買いが入りやすい環境と考えます。
2021年以降は円安外国通貨高となっていたため、円換算でのリターンは米国株式や全世界株式などと比べて国内株式は相対的に見劣りしていました。しかし、2025年は年初から円高が進んでいるため、円換算のリターンでは国内株式が米国株式や全世界株式と比べて相対的に優位となる可能性もあります。外貨建資産のウエイトが高い日本の投資家は、為替リスクをおさえるために円資産の1つとして国内株式のウエイトを高めることが有効と考え、今回は長期好成績の国内株式ファンドに着目します。
カテゴリー内で相対的に優秀といえるファンドレーティング4ツ星以上で、SBI証券取り扱いのNISAで買える10年好成績の国内株式ファンドは図表2となります。

図表1 日経平均と予想EPSの推移 (2024/1/4~2025/2/26)

図表1 日経平均と予想EPSの推移 (2024/1/4~2025/2/26)

※日本経済新聞社のデータ(日足)をもとにSBI証券作成、予想EPSは加重平均
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

図表2 NISAで買える 10年好成績 国内株式ファンド

図表2 NISAで買える 10年好成績 国内株式ファンド

※ウエルスアドバイザーのデータをもとにSBI証券作成
※SBI証券取り扱いのNISA対象ファンドで、国内株式カテゴリーでファンドレーティング4ツ星以上のファンドを10年リターン順に表示(2025年1月末基準)
※参考としてNISA対象の10年リターントップの日経平均インデックスファンドを表示
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

(画像=SBI証券)

NISAで買える 10年好成績 国内株式ファンドは?

10年リターン1位の情報エレクトロニクスファンドは、エレクトロニクスや情報通信に関連する企業群の株式に投資している、40年超の運用実績を持つ長寿ファンドです。組入上位銘柄は、古河電気工業、フジクラ、富士通、ソフトバンクグループ、日本電信電話などとなっており、組入銘柄数は43銘柄です(※)。10年リターンは国内公募投信の国内株式カテゴリーの中でもトップの実績です。
2位の東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは、日本の株式のうち、経営者が実質的に主要な株主(オーナー)である企業の株式に投資しているファンドです。組入上位銘柄は、ANYCOLOR、カナモト、SBSホールディングス、エフピコ、リンナイなどとなっており、組入銘柄数は76銘柄です(※)。10年では好成績ですが、3年・5年ではインデックスファンド対比で苦戦しています。
3位のOne国内株オープン(愛称:自由演技)は、マクロの投資環境の変化に応じて投資スタイルを適宜変更し、その局面でベストと思われる投資尺度を活用した銘柄選択を行うファンドです。組入上位銘柄は、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソニーグループ、日立製作所、三井住友フィナンシャルグループなどとなっており、組入銘柄数は167銘柄です(※)。
4位の小型ブルーチップオープンは、中長期的視点に立った成長性に焦点を当て、バリュエーションを勘案して中小型株の銘柄を選択しているファンドです。組入上位銘柄は、古河電気工業、フジクラ、住友不動産、横浜ゴム、住友林業などとなっており組入名銘柄数は79銘柄です(※)。
5位のスパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)は、技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待出来る日本企業を中心に投資し、20銘柄程度に厳選投資するファンドです。組入上位5銘柄はセブン&アイ・ホールディングス、オリックス、ソニーグループ、日立製作所、三菱UFJフィナンシャル・グループとなっており、組入銘柄数は23銘柄です(※)。
6位の三井住友・配当フォーカスオープンは、配当に着目し、中長期的な株価の上昇と配当収入の獲得を目指す高配当株ファンドです。組入上位銘柄は、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、KDDIなどとなっており、組入銘柄数は93銘柄です(※)。
7位の三菱UFJ 日本株オープン「35」は、企業の成長性に着目して厳選した35銘柄程度に投資しているファンドです。組入上位銘柄は、メイコー、三菱UFJフィナンシャル・グループ、東京エレクトロン、マネーフォワード、デクセリアルズなどとなっており、組入銘柄数は42銘柄です(※)。
8位の日本ニューテクノロジー・オープン(愛称:地球視点)は、世界が注目する次世代産業を担うニューテクノロジーにより収益の拡大が期待される日本の株式に投資するファンドです。組入上位銘柄は、IHI、トヨタ自動車、古河電気工業、ソニーグループ、日立製作所などとなっており、組入銘柄数は44銘柄です(※)
9位のニュー配当利回り株オープン(愛称:配当物語)は、予想配当利回りが市場平均と比較して高いと判断される銘柄を中心に投資している高配当株ファンドです。組入上位銘柄は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグループ、日立製作所、武田薬品工業などとなっており、組井銘柄数は69銘柄です(※)。

上記9ファンドは、10年リターンでトップとなっている日経平均インデックスファンド(参考)を大きく上回る実績です。
国内株式ファンドへの投資は、日経平均やTOPIXといった指数への連動を目指すインデックスファンドだけではなく、ファンドの特徴をおさえた上で、長期好成績のアクティブファンドの活用が有効と考えます。

(※)個別銘柄の取引を推奨するものではありません。各ファンドの組入銘柄の情報は2025年1月末基準。

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