
(画像=SBI証券)
この記事は2025年1月29日にSBI証券で公開された「反発をけん引?好業績・高配当利回り期待銘柄」を転載したものです。 掲載記事:反発をけん引?好業績・高配当利回り期待銘柄 |

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当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
反発をけん引?好業績・高配当利回り期待銘柄
東京株式市場では、24年10-12月期決算発表シーズンが始まりました。しかし、足元の主力テック株には業績以外の要因で、逆風が吹いたもようです。中国新興企業DeepSeek社の低コスト生成AIが、「ChatGPT」と同等の能力を保持していると伝わり、半導体関連株やデータセンター投資拡大期待で上昇していた電線株などが売られました。一方、売られた銘柄はそれら一角に留まり、他の内需株などは堅調でした。東証スタンダード市場や東証グロース市場に上場する中小型株への影響も少なかったようです。
中小型株では、決算発表を受けて今後個別物色が進むと予想されます。今回の「新興株ウィークリー」では、安定した業績が期待される高配当利回り銘柄を抽出すべく、スクリーニングを行ってみました。抽出された銘柄の中には、昨年12月に権利落ちとなり、売られた銘柄も多かったです。業績面の悪材料が嫌気されたわけではないと考えられ、配当取りを目的とする投資家にとっては、低い株価で買えるチャンスともいえるでしょう。
スクリーニング条件は以下の通りです。
① 東証スタンダード市場または東証グロース市場に上場
② 出来高(25日移動平均)が15,000株以上
③ 今期予想配当利回り(今期会社予想配当と1/24終値で算出)が4%以上
④ 今期会社予想の経常利益・純利益が前期比10%以上増益
⑤ 直近四半期累計の経常利益・純利益が10%以上増益または、黒字転換
⑥ 取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
図表の銘柄は、上記条件をすべて満たしています。掲載は③の予想配当利回りが高い順です。なお、1/24(金)時点において、東証スタンダード市場の予想配当利回り(加重平均)は2.29%、東証グロース市場の予想配当利回り(加重平均)は0.60%です。スクリーニング条件の「4%」は、両市場の予想配当利回りと比較しても高く、「高配当利回り」と表現してよいと「新興株ウィークリー」では考えています。
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【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移

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【参考】 1/21(火)~1/28(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄

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■図表 反発をけん引?好業績・高配当利回り期待銘柄

※Quick Workstation Astra Manager、会社公表データをもとにSBI証券が作成。
※1 今期予想配当利回りは今期会社予想配当と1/24終値で算出。
※ムゲンエステート(3299) は、レポート作成後の1/29(水)14時に、通期業績計画の上方修正と、1株あたりの会社計画配当金の増額(年間1株92円→104円)を発表しました。
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一部掲載銘柄を詳細に解説!
■ムゲンエステート(3299)~中古不動産を再生。中期的に配当性向40%が目途
中古不動産の再生を行う「不動産買取再販事業」が売上高のほとんどを占め、そのうち、投資用と居住用がおおむね半々ずつの売上構成比です。各利益が3Q時点で24.12通期予想を達成したため、会社側は業績予想を上方修正しました。中長期的な配当性向の水準は40%を目途にしており、24.12期は1株92円の配当計画です。24.12期の配当についてはすでに権利落ちですが、株価は昨年11月の過去最高値から約2割下げて押し目を形成しています。
※ムゲンエステート(3299) は、レポート作成後の1/29(水)14時に、通期業績計画の上方修正と、1株あたりの会社計画配当金の増額(年間1株92円→104円)を発表しました。
■テクノフレックス (3449)~管継手(配管同士の接続部分)メーカー。25.12期は国内工場の本格稼働に期待
金属加工技術を活用し、管継手(配管同士の接続部分)を製造する「継手事業」が主力事業(23.12期売上高構成比55%)。そのほか、金属加工技術の応用分野として「防災・工事事業」(同25%)、「自動車・ロボット事業」(同11%)、「介護事業」(同8%)等を展開。半導体製造などのクリーンルームの部品も手掛けています。
主力の継手事業では海外生産が中心で、円安が業績の痛手となりやすく、生産設備を国内に移設中です。足元では、半導体市況回復を背景に、海外顧客向けの売上が増加しています。配当性向40%以上が会社目標で、24.12期は3期連続で1株54円の配当が維持される見通し(権利落ち日は経過)です。25.12期は北海道工場や新千葉工場の本格稼働による業績拡大に期待が募ります。
■日本エアーテック(6291)~クリーンエアシステム専門メーカー。総還元性向65%以上が目標
日本で唯一のクリーンエアシステム専門メーカーです。電子、半導体、製薬、食品など様々な分野で同社製品が用いられており、海外にも展開しています。24.12期は電子・バイオ分野等の好調な設備投資を反映し、予想経常利益は期初の11億円から13.1億円(前期比29%増)に上方修正されています。
24.12期の会社側配当計画では1株50円です。28.12期を最終年度とする中期計画では経常利益18億円に加え、総還元性向65%以上が目標となっています。
■日華化学 (4463)~「活面活性剤」メーカー。株主還元を重視した新配当政策への変更が好感される
本来は混ざり合わない水と油を、混ざり合わせる作用を持つ「活面活性剤」を手掛けるメーカーです。繊維化学品や特殊化学品向け等に使用される化学品事業(23.12期売上高構成比71%)と、ヘアケア剤向け等に使用される化粧品事業(同28%)の2つの領域で事業を展開しています。中国や韓国などアジアを中心に海外(海外売上高比率は49)%にも進出しています。
足元業績は堅調で、24.12期の中間決算発表時、通期業績予想の上方修正しています。化学品事業の海外での販売増や、想定以上に為替が円安水準であったことが寄与しました。
24年7月、配当方針の変更を発表。①2~3年以内にDOE(自己資本配当率)を3%目安に向上、②年間配当の累進配当(維持・増配)へ変更され、24.12期の会社計画1株配当(権利落ち日は経過)は、34円→50円に増額となりました。
■竹本容器 (4248)~「容器」メーカー。インドでも成長期待
「容器」の企画・開発・製造・販売を行うメーカー。化粧・美容向けが販売実績(23.12期)の58%を占めています。海外売上高比率(同)は約2割で、化粧品市場で高成長が見込まれるインドでの取引顧客数・受注が好調なもようです。
日本国内での販売価格見直しや、インドで販売が増加し、24.12期3Q累計時点では、売上高119億円(前年同期比11%増)、経常利益7.8億円(同78%増)と増収増益。さらに、経常利益の通期計画に対する進捗率は、94%に上ります。
配当政策では、DOE(自己資本)4.0%が目途で、24.12期(権利落ち日は経過)は23.12期に続き、1株36円が維持される予定です。旺盛な需要が継続するインド市場での業績拡大にも注目が集まります。
■ゼロ(9028)~中期計画では営業利益100億円を目指す。配当性向33%がメド
日産自動車(7201)の子会社として1961年に設立され、2001年に独立しました。主力の国内自動車関連事業(24.6期売上構成比45%)では、車両輸送業界で国内トップの1,000台のキャリアカーを有し、新車、中古車、バイク、レンタル建機等を回送しています。その他海外事業(同35%)、ヒューマンリソース事業(同15%)に展開しています。25.6期は営業利益30%増を計画していますが、1Qは営業利益が前年同期比142%増の好調な滑り出しでした。27.6期を最終年度とする中期計画では営業利益100億円以上(25.6期会社計画は81億円)を計画し、目途となる配当性向を33%(25.6期会社計画1株配当金は107.4円)に設定しています。
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