
(画像=SBI証券)
この記事は2025年2月12日にSBI証券で公開された「株価堅調!?グロース市場の好業績銘柄10選」を転載したものです。 掲載記事:株価堅調!?グロース市場の好業績銘柄10選 |

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当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
株価堅調!?グロース市場の好業績銘柄10選
2月相場に突入し、株式市場では米トランプ政権による関税政策への懸念が広がっています。また、中国新興企業の低コストAIの性能の高さが伝わったことが契機となった「Deep Seek」ショックの影響や、日銀が金融引締めを示唆したことによる円高進行により、とりわけ、主力大型株が軟調です。一方、10-12月期の決算発表は佳境を迎えており、好業績や良好な見通しを示した企業への物色が相場を下支えてしている格好です。
そのような中、2月の東証グロース市場指数は前月末比+4.4%(2/10時点)と相対的に堅調です(参考:東証プライム市場指数は同▲2.0%、東証スタンダード指数は同+1.2%)。トランプリスクや為替リスクを避けるため、物色されている面があり、この流れは続くとみられます。
そこで今回の「新興株ウィークリー」では、直近決算内容が良好な銘柄を選別すべく、以下のスクリーニングを行ってみました。なお、2/19(水)は後半戦として、②の日程を変更し、スクリーニングを行う予定です。
①東証グロース市場に上場
②2/6(木)までに、24年10-12月期決算発表を実施
③会計年度内に売上高、営業利益、経常利益予想(会社計画)を下方修正していない
④直近10-12月期の経常利益が前年同期比30%超増益。もしくは黒字転換で1億円以上の利益を確保
⑤3、6、9、12月に決算期末を迎える
⑥売買高(25日移動平均)が2万株以上
⑦取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
図表の銘柄は、上記条件をすべて満たしています。掲載は④の経常増益率が高い順です。
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【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移

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【参考】 2/4(火)~2/10(月)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄

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■図表 株価堅調!?グロース市場の好業績銘柄10選

※Quick Workstation Astra Manager、会社公表データをもとにSBI証券が作成。銘柄名右横カッコ内の数字は決算月
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一部掲載銘柄を詳細に解説!
■シーユーシー (9158)~会社計画、一転増益!株価軟調は同業他社の影響も?
★日足チャート(1年)

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★業績推移(百万円)

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■医療機関支援や訪問看護、ホスピス運営等のヘルスケアベンチャー
2014年創業のヘルスケアベンチャー。おもなセグメントは以下の3つです。
▹医療機関支援セグメント (24.3期売上構成比35%)
病院や訪問診療などを運営する医療機関に対し、経営支援を行っています。サービス内容は、経営戦略の策定からIT化支援、M&A、新規クリニックの開設支援等、多岐にわたります。
▹ホスピスセグメント(同32%)
ホスピス型住宅を展開。さらに、末期癌等の医療依存度の高い入居者向けに、訪問看護及び訪問介護を実施しています。
▹居宅訪問看護セグメント(同33%)
居宅の利用者向けに訪問看護サービスを展開しています。
各セグメントの顧客である医療機関とホスピスや訪問看護を連携し、地域包括ケアシステムが効率的に運営されるプラットフォームの構築を目指しています。
■直近業績は堅調。通期計画の上方修正を実施
1/29(水)の3Q決算発表では、以下の25.3通期計画の上方修正を実施。居宅訪問看護セグメントの売上高上振れや、買収先の業績等が寄与しました。経常利益と純利益は従来減益予想でしたが、一転増益となりました。
・売上高429億円→468億円(前期比41%増)
・営業利益40億円→50億円(同33%増)
・経常利益36億円→49億円(同18%増)
・純利益22億円→29億円(同11%増)
23.3期から24.3期は、コロナ関連サービスの反動等による業績伸長が低調となり、株価も低迷しました。
25.3期から再び一定以上の拡大予想を示せたことは好材料として捉えられるでしょう。しかし、コストの増加や、ホスピス業を営む他社でIRに対する懸念が広がったことなどを背景に、同社の株価は沈んだままの状態が続いています。
■グローバルセキュリティエキスパート (4417)~企業のセキュリティ対策を支援し、高成長継続
★日足チャート(1年)

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★業績推移(百万円)

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■「サイバーセキュリティ教育カンパニー」を標榜
サイバーセキュリティに特化し、その教育に注力。大株主(24.9末時点)はビジネスブレイン太田昭和(保有比率39.7%)と兼松エレクトロニクス(非上場・20.3%)他となっています。1社を連結子会社化、2社を持分法適用会社とし、25.3期から連結決算(※)に移行しました。
※以下、前年度との比較は単独決算だった前年度との単純比較です。
25.3期より事業セグメントを再編しており、遡及計算された24.3期の売上構成比と事業内容は以下の通りです。
(1)サイバーセキュリティ事業(売上構成比73%)
準大手・中堅・中小企業向けにサイバーセキュリティ対策をワンストップで支援。コンサルティング、脆弱性診断、セキュリティソリューション導入・運用、セキュリティ訓練サービス等を提供しています。
(2)セキュリティ人材事業(同17%)
企業規模を限定せず、あらゆる企業のセキュリティ人材ニーズに応えます。
(3)セキュリティ教育事業(同10%)
IT企業、SIer向けにセキュリティ領域の教育を実施します。
■当面は年25%ペースの売上成長が目標
同社の売上高や利益は高い成長を続けています。19.3期から24.3期にかけては、売上高が13億円→70億円(年平均約40%成長)、営業利益が0.38億円→11.1億円(29倍)まで拡大。売上高営業利益率も同期間に3.0%→15.9%と向上しています。
会社資料によると、ネットワークセキュリティ市場は2018年度5,016億円から2023年度は7,224億円と年率7.6%のペースで成長していますが、同社の成長率(上記)はそれを大きく上回っています。ITエンジニアがセキュリティのスキルを取得することがデファクトスタンダード(市場競争によって業界標準と認められた規格)となりつつあることに加え、中堅・中小企業の対策ニーズも飛躍的に高まっています。
1/30(木)に25.3期3Q累計(4-12月期)決算を発表。売上高62.8億円(前年同期比25%増)、営業利益11.6億円(同36%増)と順調に推移しています。全事業で増収・増益(売上総利益)を達成し、3Q(10~12月)だけでも、売上高22.8億円(前年同期比25%増)、営業利益4.5億円(同41%増)となり四半期ベース「最高益」を更新し、売上高営業利益率は前年同期の17.7%から20.1%に向上しています。
25.3期は売上高88億円(前期比25%増)、営業利益15.8億円(同42%増)が会社計画です。すべての事業においてまんべんなく増収が見込まれています。中期計画では26.3期に売上高110億円(今期会社予想比25%増)、営業利益22億円(同38%増)を目指しています。
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