
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年10月14日にSBI証券で公開された「上昇期待の株式を探る 2026年10月TOPIX新規採用35銘柄」を転載したものです。 掲載記事:上昇期待の株式を探る 2026年10月TOPIX新規採用35銘柄 |

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当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
上昇期待の株式を探る 2026年10月TOPIX新規採用35銘柄
10月7日にTOPIXの構成銘柄入れ替えに伴う新規採用銘柄が公表されました。
新規採用は35銘柄であり、指数への反映は10月30日の予定です。これらの銘柄については、パッシブ運用からの資金流入と株価の下支えが期待されます。また、認知度向上によって再評価される銘柄も出てくるかもしれません。
そこで今回はTOPIXに新規採用される35銘柄のうち、株価上昇が期待できそうな銘柄を探ります。
35銘柄の中から業績に着目し、「前期営業利益が黒字かつ、会社予想の今期営業増益率が30%以上」の条件を満たす2銘柄をピックアップして、後半部分で解説します。
【銘柄一覧】

※日本取引所グループ公表資料、QUICKデータをもとにSBI証券が作成(2026年10月13日)。
※日本取引所グループが2026年10月7日に公表した「TOPIX初回定期入替における選定結果(2026年10月30日実施)及び構成銘柄一覧」の順に掲載。
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一部掲載銘柄を詳細に解説!
精工技研(6834)
★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

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◎祖業の精機関連と時流に乗った光製品関連
同社は東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は3,252億円です(10月13日時点)。
1972年に設立され、粉末冶金用金型、ファインブランキング用金型の生産から事業をスタートしています。
事業は「精機関連」と「光製品関連」の2つに分かれています。精機関連では自動車部品や電子部品などの精密成形品や精密金型の製造・販売を行っています。光製品関連では光通信設備に用いる光部品や製造機器、光電界センサー、高耐熱レンズなどを製造・販売しています。2026年3月期は光製品関連の売上高が全体の66.8%を占めています。
◎第1四半期は増収増益、業績予想を上方修正
8月10日に発表された2027年3月期第1四半期の業績は売上高が86億800万円(前年同期比55.5%増)、営業利益が27億2,100万円(同131.3%増)の大幅な増収増益となりました。年間の1株当たり配当金の会社予想は30円です。前期は1株当たり100円でしたが、同社は2026年9月1日を効力発生日として1株を5株に分割をしています。したがって、分割前の水準に当てはめると、今期の配当金予想は1株当たり150円となり、増配が計画されています。
生成AIの普及拡大を背景とした、データセンター建設が追い風となり、光コネクタ等の光通信用部品の需要が増大し、同社の業績に寄与しました。
また、決算発表同日に中間期と通期の業績予想を上方修正しました。通期では売上高予想を当初の340億円から410億円へ20.6%上方修正しています。営業利益予想は当初の83億円から120億円へ44.6%上方修正しています。生産設備の稼働率向上によって、収益性が改善しており、営業利益予想の上方修正率が売上高予想の上方修正率を大幅に上回りました。
上方修正後は売上高が前期比36.3%増、営業利益は同55.2%増です。
◎データセンター投資の拡大による業績拡大に期待
10月13日の日本経済新聞社の報道によると、NTT(9432)が米アンソロピック社向けのデータセンターを大阪府に建設する予定であり、建設費は1兆円規模になるとされています。2026年前半の半導体相場ではアメリカのハイパースケーラーによる巨額の設備投資にスポットが当てられていましたが、日本国内やアジア地域にもデータセンター関連企業の商機は拡大すると思われます。こうした動きは精工技研にも追い風になると見られ、業績の上乗せに期待できます。
13日の終値は6,970円であり、今後は高値を追う展開が予想されます。10月下旬以降は各社の決算発表が本格化するため、関連企業の業績によって、同社の株価変動も大きくなる恐れがある点には注意が必要です。
GO(581A)
★日足チャート(3か月)

★業績推移(百万円)

(画像=SBI証券)
【注意】
同社は10月15日に2027年5月期第1四半期の決算発表が予定されています。決算発表の前後は株価の値動きが激しくなる可能性があるので、お取引いただく際はご注意ください。
◎タクシーアプリ「GO」を提供する会社
東証グロース市場に上場しており、時価総額は2,954億円です(10月13日時点)。
前身の株式会社日交計算センターは1977年8月に設立されました。事業統合などを経て、2023年4月に現在の「GO株式会社」に商号変更し、2026年6月に東証グロース市場に上場しました。
主力サービスであるタクシーアプリ「GO」やハイクラス配車サービス「GO PREMIUM」、タクシー相乗りサービス「GOエコノミー」を手掛けています。
タクシーアプリ「GO」はスマホアプリを利用してタクシーを配車できるサービスです。スマホで乗車位置を指定し、タクシーを呼びます。到着予定時間が表示されるので、いつ迎えに来るのか分からないイライラ感が低減されます。また、「GO Pay」を使えば、アプリ内で支払いを済ませることもできるので、到着後はスムーズに降車することができます。このアプリを利用すれば、タクシーを捕まえるために、車道すれすれで、キョロキョロする手間が省けます(古き良き時代の日本では1万円札を片手にちらつかせて、タクシーを呼んでいたという話を聞いたことがありますが・・・)。筆者もこのアプリを使用したことがあり、とても使い勝手がいいと感じました。
◎今期も増収増益の会社予想
2026年5月期の売上高は414億4,600万円(前期比31.8%増)、営業利益は70億4,100万円(同158.1%増)の増収増益でした。2027年5月期(今期)の会社予想についても、売上高が485億円(前期比17.0%増)、営業利益は130億円(同84.6%増)の増収増益の計画となっています。配当はゼロの予定です。今期も引き続き、アプリ配車事業を中心とした成長が見込まれています。足元では事業拡大に向けた成長投資を最優先する方針とされています。現状では、配当などの株主還元を重視する投資家よりも、企業の成長力や将来性を重視する投資家にマッチした銘柄かもしれません。
◎自動運転技術などの将来性にも注目
9月15日、同社はWaymo社、日本交通株式会社と東京における自動運転タクシーの商用化に向けた戦略的パートナーシップへの合意を発表しました。合意を通じて、2027年内に国内初となる自動運転レベル4の完全無人走行によるタクシー運行を目指します。自動運転技術は政府が掲げる戦略17分野の中に含まれている技術であり、今後も積極的な投資が期待できます。同社は自動運転やロボタクシー関連銘柄として物色対象になる可能性があります。一方、海外のロボタクシーで先行するWaymo社のロボタクシー事業については、黒字化していることは確認できませんでした。実際に無人タクシー、ロボタクシーが実用化・黒字化されるのは当分先の話になるでしょうが、GOは国内のタクシー完全無人化に向けた要となる銘柄になることが予想されます。
【髙田のつぶやき】
TOPIXの新規採用銘柄ですが、採用基準が事前に公表されていたので、公表後に目立って株価が急騰する銘柄はなかったのではないかと思います。すでに織り込み済みという表現になるかもしれません。
この新規採用銘柄の公表というイベントで値上がり益を狙うことは難しいかもしれません。一方で、スタンダード市場やグロース市場の銘柄にスポットが当たることで、プライム市場以外にも優良な銘柄が眠っていることを個人投資家の皆さんに知ってもらう、いいきっかけになるといいなと思っています。
スタンダード市場やグロース市場の銘柄はプライム市場の銘柄とは異なり、アナリストが業績予想を公表していなかったり、カバレッジしていなかったりするケースが多いです。企業の情報が少ないというデメリットはありますが、反面、プロのアナリストがまだ発見できていない優良企業を先に見つけるチャンスでもあります。
NISAの成長投資枠を利用して、テンバガーを狙えるようなスタンダード銘柄、グロース銘柄を買い付けるのも、おもしろいかもしれません。
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