
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年3月2日にSBI証券で公開された「アメリカNOW!~AIデータセンターは電力を自前で調達へ、発電・電源銘柄をご紹介~」を転載したものです。 掲載記事:アメリカNOW!~AIデータセンターは電力を自前で調達へ、発電・電源銘柄をご紹介~ |
先週の米国株式市場は、売り込まれていたソフトウェア株には押し目買いの動きがありましたが、決算を発表したエヌビディア株の下落がテクノロジー株に波及して、週末にかけて反落となりました。今週の株価材料として、テック大手のトランプ大統領との面会、イラン情勢の行方、2月雇用統計と1月小売売上高が注目されます。
今回はAIデータセンターへの電力供給で活躍が期待される銘柄から、GE ベルノバ(GEV)、キャタピラー(CAT)、ジェネラック ホールディングス(GNRC)、カミンズ(CMI)、バーティブ・ホールディングス(VRT)を選んでご紹介いたします。
図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

6,800~7,000ポイントのレンジ相場が続いています。下値は比較的分厚い「雲」で支持されています。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成
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図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
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先週の米国株式市場
S&P500指数は週間で0.4%、ダウ平均は1.3%、ナスダック指数は1.0%の下落でした。
ソフトウェア株に対する警戒はやや後退したものの、好決算を発表したエヌビディアの株価が2日連続で大幅安となってテクノロジー株の下落につながり、週末には英国の住宅金融機関の破綻で影響を受ける金融機関があるとして金融株の下落に波及しました。
注目されたエヌビディア(NVDA)の決算は、実績、ガイダンスとも市場予想を上回って好調でしたが、発表翌日の2/26(木)に5%下落。さらに2/27(金)はOpenAIへ300億ドルの出資を決めたことが嫌気されて4%下落と2日連続で大幅下落となって、テクノロジー株の下落につながりました。
経済指標では、2/27(金)発表の1月生産者物価指数が総合指数、コア指数とも市場予想を上回り、特にコア指数は前月の前年比+3.0%から同+3.3%に上昇して、利下げ期待を低下させ、相場下落の一因になりました。
業種指数では、公益事業、生活必需品、ヘルスケアなどが上昇しました。リスク回避姿勢の強まりによるディフェンシブ業種へのシフトとみられます。また、AI利用による事業への影響が小さいと考えられることも背景にあるようです。情報技術はエヌビディアを中心にAI半導体銘柄の下落が目立ちました。
個別銘柄では、ネットフリックス(NFLX)がパラマウント スカイダンス B(PSKY)と争っていたワーナー ブラザース ディスカバリー(WBD)の買収を断念したことから大幅な上昇となりました。ソフトウェアの要素がある銘柄への売り圧力が弱まったことも追い風になったと見られます。
今週の米国株式市場
週末の米国・イスラエルによるイラン攻撃によって最高指導者ハメネイ師が殺害され、中東地域の緊張が高まっています。ホルムズ海峡は実質的に封鎖と報じられています。原油価格の上昇が見込まれ、インフレ期待の上昇は相場の抑制要因になると思われます。
一方、米国から遠い地域の紛争で軍事力に圧倒的な差があることに加え、予めイランへの攻撃の可能性が高いと警告されていたことから、地政学リスク拡大による相場押し下げは限定的と想定できそうです。
今週の株価材料として、テック大手のトランプ大統領との面会、イラン情勢の行方、2月雇用統計と1月小売売上高が注目されます。
3/4(水)にテック大手の幹部がホワイトハウスでトランプ大統領と面会して、AIデータセンターの電力を自前で調達することを誓約する見通しです。AIデータセンターの電力需要拡大による影響を米国民が受けることを防ぐ試みで、トランプ大統領の一般教書演説でもふれられていました。
アマゾン、アルファベット、メタ、マイクロソフト、オラクル、xAI、OpenAIなどの幹部が参加する見込みです。発電機や電源装置を生産する企業への注目が高まりそうです。
米国とイスラエルは、2/28(土)、3/1(日)にイランの広範囲の都市を攻撃しました。これに対してイランは、イスラエル、米国の軍事施設がある湾岸諸国に報復攻撃を行ったとされますが、いまのところ小規模にとどまっているようです。ハメネイ後のイラン政権が米国と話し合いのできるようなものになるか注目されます。
3/6(金)に発表予定の2月雇用統計は、前月の13万人増に続いて前月比6万人増の予想です。雇用は安定化しつつあるという評価になると見られます。1月小売売上高は、前月比-0.3%の予想です。同0%となった12月に続いて低調な見通しです。
経済指標では上記のほか、3/2(月)に米国の2月ISM製造業景気指数(前月の52.6から51.5に悪化の予想)、3/4(水)に米国の2月ADP雇用統計(前月比5.0万人増の予想)、2月ISM非製造業景気指数(前月の53.8から53.5に悪化の予想)などの発表が予定されています。
企業決算の発表では、ブロードコム、ターゲット、コストコホールセールなどが予定されています。
今週の5銘柄
今回は前段の「今週の株価材料」で述べたように、大手テクノロジーがAIデータセンター用の電力を既存の電力網からではなく、自前で調達することを政府と約束する見通しであることから、データセンターの電力供給に関連する銘柄をご紹介いたします。
発電用ガスタービンで世界3強の1社であるGE ベルノバ(GEV)、中小型の産業用ガスタービンのソーラー・タービンズを擁するキャタピラー(CAT)、電源装置を手掛けるジェネラック ホールディングス(GNRC)、発電システムを手掛けるカミンズ(CMI)、無停電電源装置を手掛けるバーティブ・ホールディングス(VRT)
図表3 今週の5銘柄の投資指標

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
今週の注目銘柄

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2026年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
主要イベントの予定

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成
(画像=SBI証券)
※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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