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<相場の読み筋>5月1日

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<相場の読み筋>5月1日

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年5月1日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月1日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>5月1日

 4月30日の米国株式は、NYダウが前日比141.74ドル高の4万669.36ドルと7日続伸、ナスダック総合指数が同14.976ポイント安の1万7446.342ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が15億1230万株、ナスダック市場が73億9951万株だった。米1-3月の実質GDP(国内総生産)速報値が、季節調整済みの年率換算で前期比0.3%減となり、市場予想平均の同0.2%減よりも減少幅が大きかった。米景気の先行き不透明感が意識され、NYダウは一時780ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、景気悪化による利下げ期待が浮上したほか、リバウンド狙いの買いなどで上昇に転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやインテル、メタ(旧フェイスブック)などが軟調だった。

 5月1日の東京株式は、もみ合いとなりそう。現地4月30日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が反落して取引を終えた一方、NYダウは荒い値動きとなったものの7日続伸した。NYダウの強い動きが支えとなり、朝方は買い優勢スタートが見込まれる。ただ、日銀の政策決定会合やその後の植田和男総裁の記者会見を控え、様子見が強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円前後(4月30日は142円79-82銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円前後(同162円45-49銭)とやや円高に振れている。4月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>、菱重工<7011.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比135円高の3万6165円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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