油圧式杭圧入引抜機で世界トップシェアの技研製作所が急反発。カイ気配で始まり、前日比255円高となる1637円を付けた。26年8月期の増益転換予想に加え、配当方針の変更と自社株買いを発表し、買い人気を集めた。
10日発表の25年8月期決算は、連結営業利益が25億6600万円(前期比22.8%減)だった。建設機械事業が落ち込んだ。一方、26年8月期の営業利益は29億円(同13.0%増)を見込む。配当予想は中間・期末とも27円の年間54円とし、前期と同額を予定している。
なお同社は、配当方針の変更も発表。連結配当性向について、従来通り40%を目安としながらも、新たに純資産配当率(DOE)3.5%を下限指標として設定した。さらに20億円を上限とする自社株買い枠を設定した(株数上限は138万株、自己株を除く発行済株式総数の5.22%)。取得期間は26年5月末までとし、取得した全株を26年6月末に消却する。
一方、中期経営計画の修正も発表。最終年度となる27年8月期の営業利益目標を49億円から32億円以上に変更した。
14日の終値は、前週末比175円高の1557円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社