10日後場は日経平均株価が、前日比491円64銭安の4万8088円80銭と大幅反落。TOPIX(東証株価指数)は同60.18ポイント安の3197.59ポイントと6日ぶりに下落した。きのうの大幅高で終値ベースの史上最高値を更新した反動で、朝方から売りが先行。弱含みで推移するなか、週末要因や3連休となることもあり、様子見姿勢が強まったもよう。後場は前場終値近辺で取引を開始したが下げ幅を拡大、午後1時58分には、同617円83銭安の4万7962円61銭を付ける場面もみられた。その後は、取引終了にかけて下げ渋ったものの、戻りは限られた。為替相場は1ドル=152円80銭前後で、朝方の水準よりも円高方向にある。日経平均先物・オプション10月限SQ(特別清算指数)値は4万8779円14銭で、きょうの現物取引の高値(4万8510円72銭)よりも高く、いわゆる「幻のSQ」となった。
東証プライム市場の出来高は24億9730万株、売買代金は6兆3382億円。騰落銘柄数は値上がりが149銘柄にとどまり、値下がりは1442銘柄で9割に迫った。変わらずは25銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇した。大和証G、野村などの証券商品先物株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も安い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も軟調。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も弱かった。一方、ファストリテなどの小売株が上昇した。
そのほか、エアウォータ、SBI、アステナHD、トレファク、古野電が下落。半面、PHCHD、吉野家HD、スパークス、芝浦、アキレスなどが高い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社