日経平均株価は7日前場、前日比1100円19銭安の4万9783円49銭と大幅に反落して2日ぶりに5万円を割り込んだ。TOPIX(東証株価指数)も41.37ポイント安の3272.08ポイントに値下がりした。
この日は雇用市場の悪化懸念を背景に米国株が下落した流れを受け、AI(人工知能)関連株などに売りが先行。大きく上昇してきた銘柄の高バリュエーションへの警戒が日米で強まり、いったん資金を引き揚げる動きが加速した。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げ、午前10時36分には前日比1113円13銭安の4万9770円55銭まで下落。為替が前日よりも円高・ドル安の水準にあることも重しとなり、押し目買いによる戻りは鈍く、前引けも安値圏にとどまった。
東証プライム市場の出来高は12億4421万株、売買代金は3兆2597億円。騰落銘柄数は値上がりが533銘柄、値下がりは1010銘柄、変わらずは70銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち25業種が下落した。上昇はほぼ変わらずの水産農林を含めて8業種。三井金属、フジクラなどの電線株を中心に非鉄金属が大きく下げ、半導体関連が多い電機も大幅安。機械や情報通信も軟調で、証券や銀行も弱い。一方、急騰したリクルートHをはじめサービスが上昇。海運や小売も堅調だった。
そのほか、ケミコン、カナデビア、アンビス、味の素、太陽誘電が下落。フルヤ金属、M&A総研、ゴルドウイン、ヨシムラFH、日油が下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社