10日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比100円程度高い5万760円前後で推移する。午前9時13分には、同452円67銭高の5万1107円77銭と、取引時間中としては4日以来1週間ぶりに5万1000円を超えた。外国為替市場で円安方向にあることからきのうの堅調地合いが継続し、輸出関連株を中心に買いが優勢となった。ただ、その後は戻り待ちの売りに上値が重いもよう。現地9日の米国市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)の内容を確認したいとして、手控えムードが広がるなかNYダウが続落した一方、ナスダック総合指数は反発するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比変わらずの5万850円だった。
業種別では、全33業種のうち25業種が上昇、8業種が下落している。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭株も高い。INPEX、石油資源などの鉱業株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も堅調。関西電、東ガスなどの電気ガス株や、TOTO、ガイシなどのガラス土石株もしっかり。一方、バンナム、任天堂などのその他製品株や、JAL、ANAなどの空運株が安い。
そのほか、JCU、CIJ、CSP、Bガレージ、DOWAが上昇。半面、LinkUG、ポールHD、UMCエレ、塩野義薬、フォーカスなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=156円台の後半(9日は156円19−20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の前半(同181円80−84銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社