21日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比1060円程度安い4万8760円前後で推移する。午前9時12分には、同1264円26銭安の4万8559円68銭を付けている。現地20日の米国市場では、好決算だったエヌビディアに買いが先行し、同社株は一時5%高となる場面もみられた。ただ、一巡後は上値が重く一転して下げに転じるなど、さえない展開となった。AI(人工知能)や半導体株などへの過剰な期待感も後退し、値を消した。東京市場でも同様な銘柄への売りが先行した。売りが一巡した後は、やや下げ幅を縮小する展開にある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比1465円安の4万8455円だった。
業種別では、全33業種のうち8業種が下落、25業種が上昇している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、ソフバンGなどの情報通信株が下落。ディスコ、菱重工などの機械株や、アドバンテス、東エレクなどの電気機器株も安い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭株も軟調。一方、三井不、菱地所などの不動産株や、OLC、リクルートHなどのサービス株が上昇。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、JR東日本、JR東海などの陸運株も高い。
そのほか、キオクシア、豊田合、三井金属、トーメンデバ、TOWAが下落。半面、オーケストラ、ライドリC、朝日インテク、エムスリー、GMOFGなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=157円台の前半(20日は157円45−47銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の半ば(同181円37−41銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社