25日前場の日経平均株価は、前日比151円51銭高の3万8942円07銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)も同0.89ポイント高の2782.24ポイントと小幅ながら上昇した。現地24日の米国株式市場では、イスラエルとイランの停戦合意で中東情勢への警戒感が和らぎ、NYダウ、ナスダック総合指数が共に上昇。朝方の日経平均株価は米株高を受けて買いが先行したが、心理的なフシ目の3万9000円が意識されるなか、前日に停戦を好感して上げていた銘柄が多く、下げに転じる場面もみられた。後場に入り時間外取引の米株価指数先物が上昇に転じたことを支えに堅調な値動きとなった。日経平均は午後2時34分に、同154円21銭高の3万8944円77銭を付けるなど、高値圏で取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は15億8250万株、売買代金は4兆2028億円。騰落銘柄数は値上がりが738銘柄、値下がりは820銘柄、変わらずは69銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち13業種が上昇、20業種が下落した。アシックス、任天堂などのその他製品株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が上昇。信越化、富士フイルムなどの化学株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株も高い。INPEX、石油資源などの鉱業株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も堅調。太平洋セメ、特殊陶などのガラス土石株や、コマツ、ディスコなどの機械株もしっかりだった。一方、東電力HD、東ガスなどの電気・ガス株や、オリンパス、リズムなどの精密機器株が安い。
個別では、アドクリ、中国塗、武蔵精密、太陽誘電、古野電が上昇。半面、双葉電子、東プレ、GMOインタ、シナネンHD、Mエンターなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社