26日前場の日経平均株価は、前週末比168円75銭高の3万7329円22銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)も同6.85ポイント高の2742.37ポイントと上昇した。日経平均は午前10時13分に、同333円50銭高の3万7493円97銭を付けた。トランプ米大統領がEU(欧州連合)からの輸入品への50%関税の発動を7月9日まで延長することを決めたと伝わり、時間外取引で米株価指数先物が上昇。日本製鉄に対するUSスチールの買収承認も好感され、全体の上昇を支えた。ただ、買い一巡後は上値が重く、戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮小して前場の取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は6億7222万株、売買代金は1兆6540億円。騰落銘柄数は値上がりが1021銘柄、値下がりは544銘柄、変わらずは64銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち22業種が上昇、10業種が下落、不動産が変わらずだった。JAL、ANAの空運株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が上昇。OLC、リクルートHなどのサービス株や、JR東日本、JR東海などの陸運株も高い。ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株も堅調。大和証G、野村などの証券商品先物株や、任天堂、コナミGなどのその他製品株もしっかり。一方、SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が安い。
個別では、黒崎播磨、マルマエ、カヤバ、化工機、ネットプロテなどが上昇。半面、IRJHD、GMO、シンクロF、JVCKW、TSIHDが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社