25日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前週末比170円程度高い4万2800円前後で推移する。注目されていた現地22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演では、直接的な言及はなかったものの利下げへの期待感が高まる格好で、NYダウが反発し終値ベースで史上最高値を更新。ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は4日ぶりに反発するなど全面高で、米国株高の流れを受け買いが先行。午前9時5分には、同568円13銭高の4万3201円42銭と、3日ぶりに心理的なフシ目の4万3000円台に乗せている。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、上値が重い展開。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末22日の大阪取引所清算値比395円高の4万2965円だった。
業種別では、全33業種のうち19業種が上昇、14業種が下落している。古河電工、住友電工などの非鉄金属株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が上昇。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も高い。TOTO、ガイシなどのガラス土石株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も堅調。コマツ、ダイキンなどの機械株や、TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株もしっかり。一方、東電力HD、中部電などの電気・ガス株や、三井倉HD、上組などの倉庫運輸株が安い。
そのほか、アステリア、芝浦機械、タツモ、SREHD、ユニオンツルが上昇。半面、宝HLD、テルモ、アドクリ、コナミG、北海電などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時3分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の前半(前週末22日は148円60−62銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同172円29−33銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社