8日前場は日経平均株価が、前週末比18円03銭安の5万473円84銭と小幅に続落。一方、TOPIX(東証株価指数)は同13.87ポイント高の3376.43ポイントと反発した。朝方の日経平均は、買いが先行したものの戻り待ちの売りに押され下げ転換。午前9時6分には、同267円22銭安の5万224円65銭を付けた。その後は、押し目買いに下げ渋る展開となった。ただ、アドバンテスや東エレクなどの半導体関連株の上昇をリードしていた銘柄がさえず、指数の重しとなった。取引開始前に発表された7−9月期GDP改定値は、年率換算で前期比2.3%減と市場予想の同2.0%減よりも悪かったが、反応は限られた。ドル・円相場は1ドル=154円90銭前後と、朝方の水準よりも円高方向に振れている。
東証プライム市場の出来高は9億9221万株、売買代金は2兆4655億円。騰落銘柄数は値上がり1228銘柄に対し、値下がりは321銘柄に留まり、値上がりが多い。変わらず59銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち下落は5業種にとどまり、28業種が上昇した。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、7&iHD、イオンなどの小売株が下落。ソフバンGなどの情報通信株や、任天堂などのその他製品株、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭株も安い。一方、三井不、菱地所などの不動産株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。大林組、清水建などの建設株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株も高い。王子HD、日本紙などのパルプ・紙株や、JR東日本、JR東海などの陸運株も堅調だった。
そのほか、大阪チタ、Wスコープ、日本空調、日東紡、日駐が下落。半面、日本新薬、フォーカス、KLab、月島HD、化工機などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社