10日午前10時8分すぎの日経平均株価は、前日比230円程度高い4万3690円前後で推移する。現地9日の米国株式市場では、引き続き利下げ期待が相場を支える格好で、NYダウ、ナスダック総合指数がともに続伸。NYダウが8月28日に付けた終値ベースの史上最高値(4万5636.90ドル)を更新し、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を塗り替えた。日本株は米国株高や、きのう9日に下落した反動から買いが先行。午前9時52分には同274円40銭高の4万3733円69銭を付けた。その後はもみ合い商状となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比65円安の4万3495円だった。
業種別では、全33業種のうち22業種が上昇、11業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も高い。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、東電力HD、関西電などの電気・ガス株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、オリックス、三菱HCキャなどのその他金融株もしっかり。一方、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、帝人、東レなどの繊維株が安い。
そのほか、武蔵精密、イビデン、デジタルHD、KLab、東京エネシスが上昇。半面、三井ハイ、ベステラ、Bガレージ、一工薬、井関農などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時8分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(9日は147円22−24銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同173円00−04銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社