4日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前日比400円程度高い5万260円前後で推移する。午前9時44分には、同491円86銭高の5万356円54銭を付けた。現地3日の米国株式市場では、米11月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想平均を下回った。雇用情勢の悪化が意識され、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ期待が継続、NYダウとナスダック総合指数の続伸につながった。東京市場では、米国株高を受け買いが先行。その後も堅調な値動きが続いている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比40円高の4万9870円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が上昇、5業種が下落している。INPEX、石油資源などの鉱業株や、ディスコ、菱重工などの機械株が上昇。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も高い。ニコン、HOYAなどの精密機器株や、日立、キーエンスなどの電気機器株も堅調。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、古河電工、住友電工などの非鉄金属株や、JAL、ANAなどの空運株が安い。
そのほか、ADワークス、ナブテスコ、安川電、ルネサス、ファナックが上昇。半面、内田洋、WOWOW、住友ファーマ、富士製薬、板硝子などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時4分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の前半(3日は155円68−69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=180円台の後半(同181円23−27銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社