1日後場の日経平均株価は、前日比406円92銭高の3万6452円30銭と大幅に6日続伸。TOPIX(東証株価指数)も同12.15ポイント高の2679.44ポイントと7日続伸した。
現地4月30日のNYダウが朝安後に切り返して7日続伸した動きなどから、日本株も買いが先行。その後、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えることから模様眺めムードが強まったが、同決定会合では、金融市場調節方針を現状維持とすることを全員一致で決定した。また、4月の経済・物価情勢の展望では、25年度の実質GDP(国内総生産)の成長率の見通し(中央値)を従来の前年度比1.1%増から同0.5%増に引き下げた。成長率の引き下げで政策金利上昇の先送りが意識された。為替相場は1ドル=144円台の前半まで円安が進んだことを受け、日経平均は午後2時36分に、同498円77銭高の3万6544円15銭を付ける場面がみられるなど、高値圏で取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は18億6514万株、売買代金は4兆6085億円。騰落銘柄数は値上がりが590銘柄、値下がりは988銘柄、変わらずは57銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち20業種が上昇、13業種が下落した。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、JR東日本、JR西日本などの陸運株が上昇。TOTO、特殊陶などのガラス土石株や、ヤマハ、任天堂などのその他製品株も高い。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、塩野義薬、中外薬などの医薬品株も堅調。三井不、菱地所などの不動産株や、オリックス、JPXなどのその他金融株もしっかり。一方、郵船、商船三井などの海運株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が下落した。
個別では、小松ウオール、シンプレHD、ストライク、BIPROG、北海電などが上昇。半面、村田製、サンウェルズ、大塚商会、アバント、伊藤忠食品が安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社